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四国遍路 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2001/04/20 |
JAN | 9784004307273 |
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四国遍路
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商品レビュー
4
12件のお客様レビュー
[感想(良かった)] ・「お遍路」を回った時の 懐かしさが沸湧く。 ・著者は動詞で定義している。 確かに分かる。 「打たれる」 「着る」 「歩く」 「頂く」 「履く」 「解き放つ」 「突き破る」 「憧れる」...
[感想(良かった)] ・「お遍路」を回った時の 懐かしさが沸湧く。 ・著者は動詞で定義している。 確かに分かる。 「打たれる」 「着る」 「歩く」 「頂く」 「履く」 「解き放つ」 「突き破る」 「憧れる」 「食べる」 「包み込む」 「施す 「回る」 「泊まる」 「融和する」 「迷う」 「遊ぶ」 「修行する」 「委ねる」 「哭く」 「死ぬ」 「洗う」 「捨てる」 「結ぶ」 ・お遍路で「土」に目覚める感覚は よく分かる。 [総論] ◯・「お遍路」をやろうと思う人。 ・「お遍路」をやった人 ともに必読書。
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3度目の歩き遍路がコロナで中断している母の胸の内を想像しながら読みました。さすが文章が素晴らしく、心に響いてきます。机上の哲学ではない、歩きながら直に感じられた、生きた仏道が目に浮かんできます。
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千数百キロに及ぶ歩き遍路紀行の傑作です。 筆者は44歳で初結願し、本書は68歳からの2回目の四国遍路となります。 東京から6回に分けての行程が詩情豊かにつづられます。朝日新聞社という大きな群れ組織に身を置いた人生を振り返りながら、「一人旅」の意味を考える。人は他人とのかかわりなし...
千数百キロに及ぶ歩き遍路紀行の傑作です。 筆者は44歳で初結願し、本書は68歳からの2回目の四国遍路となります。 東京から6回に分けての行程が詩情豊かにつづられます。朝日新聞社という大きな群れ組織に身を置いた人生を振り返りながら、「一人旅」の意味を考える。人は他人とのかかわりなしには生きていけないが、生まれるときも死ぬときも基本はひとり。一人旅は人生の原点。誰もが人生をやみくもに走ってきたが、本当に「あるべき」人生を歩んできたのかという問い。地位や名誉、富や肩書に振り回されてはいないか?お遍路は、日常的なものを捨てることから始まる。地位や名誉をまとって歩いても誰からも尊敬されることはない。試されるのは、誰もが持っている己の肉体と意識という原始の力。それは、深呼吸に似ている。肺を空っぽにしなければ、たくさんの新鮮な空気は入ってこない。 例えば、こんな人もいる。43回目の四国遍路をしている72歳の老婆と出会う。彼女には帰るところがない。極端な話だが、遍路自体が日常となった生き方もある。 特に雨の中での歩きは、否応なく自分の内面と向き合うことになる。自分の狡さ、うぬぼれ、競争心などの心の垢が風雨によって洗い落とされていくのを感じる。肉体的な苦痛を感じることなしに、他人の痛みも本当にわかることはない。 お接待する人の動機も様々。「死ぬときに、いい人生だったと思って死にたい。人に何かをしてもらうよりも、自分が人に何かをさせてもらう時の方が幸せを感じる」 辰濃 和男氏は2017年12月6日、老衰のため死去、87歳没。合掌。
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