1,800円以上の注文で送料無料

マキアヴェリ、イタリアを憂う 講談社選書メチエ277
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍
  • 1220-03-00

マキアヴェリ、イタリアを憂う 講談社選書メチエ277

沢井繁男(著者)

追加する に追加する

マキアヴェリ、イタリアを憂う 講談社選書メチエ277

定価 ¥1,650

385 定価より1,265円(76%)おトク

獲得ポイント3P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2003/09/10
JAN 9784062582773

マキアヴェリ、イタリアを憂う

¥385

商品レビュー

3

2件のお客様レビュー

レビューを投稿

2020/02/25

マキアヴェリの生涯と思想を、イタリア・ルネサンスの時代のなかに置くことで、その真の理解に近づこうと試みている本です。 著者はルネサンスを「過渡期」と特徴づけており、そのうえで人文主義的教養と中世以降の政治的現実の両方にまなざしを向け、そのなかでイタリアの政治的現実における「再生...

マキアヴェリの生涯と思想を、イタリア・ルネサンスの時代のなかに置くことで、その真の理解に近づこうと試みている本です。 著者はルネサンスを「過渡期」と特徴づけており、そのうえで人文主義的教養と中世以降の政治的現実の両方にまなざしを向け、そのなかでイタリアの政治的現実における「再生」への理想をかいま見ようとした思想家として、マキアヴェリをとらえています。 こうした本書の基本的な枠組みはたいへん興味深く思われましたが、本論の内容はマキアヴェリの評伝に近いスタイルをとっており、どこまでも当時の政治的状況のなかでマキアヴェリという人物の真のすがたを明らかにするというアプローチを踏みはずすことなく議論が進められていきます。そのため、マキアヴェリの「政治思想」について知りたいという読者にとっては、あるいは肩透かしにあったような印象を受けることになるかもしれません。

Posted by ブクログ

2013/08/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

権謀術数の大家のイメージからは遠い、理想主義者、そして詩人・劇作家の姿が新鮮です。「君主論」だけではなく、民主政について書いた「ディスコルシ」にも詳しく、このようにいろいろな方面に長けた天才だった人が、狭い政治家としての枠で見られていることに惜しい気さえします。そして、フィレンツェの歴史を学ぶだけではなく、そのような過去の歴史から私たちが何を学ぶべきかをマキャヴェッリ自身の人生・著書などを通して教えてくれる好著だと思います。塩野七生の本と比べ簡潔で分かり易く、その割りにはマキャヴェッリの著書の内容について詳しく、君主論が政治論(処世術のような)ではなく、統治論なのだということも良く理解できたように思います。

Posted by ブクログ