シャリアンの魔炎 コバルト文庫

ゆうきりん(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社/
• 発売年月日: 2003/02/27
• JAN: 9784086002363

商品レビュー

2010/05/28

面白いです。いくら読…

[文庫ＯＦＦ]

面白いです。いくら読んでも飽きが来ません。最高です。

2012/06/06

ある意味ハッピーエンドといえる終わりでよかった。当時ひっそり売られてる感があったので、無事最終巻までたどり着いて本当に良かったーって思ったものです。

2010/02/03

　文体は堅めで、一巻目は、少し読みにくかったんですけど、読み進めていくうちにもうそんなのずぇんずぇん気にならなくなります。世界観もしっかりしていますし、ベースにあるストーリーは、王道かなぁとは思うのですが、段々と加速していく物語に釘付け。キーワードは宗教。復讐。革命。戦争。とかかな？
　というか、本当にルァズが萌えすぎる！　戦女神スー・イーの戦士であるルァズは一族の復讐の為に殺戮を繰り返すんですけど、その心の中には誰にも告げられない葛藤があるんですね。しかも、スー・イーが嫉妬して加護を失ってしまうから、女の人には触れられなくて、触れた場合はルァズはその相手を殺さなきゃいけない。つまり好きな人にも触れられない、めちゃ孤独な戦士。しかも、スー・イーの戦士は、人々の怨みや怒りを肩代わりする力があり、これさいわいと人は恨み辛みをルァズに預けることができるんですけど、もちろんルァズはそれを受け取るばかりの三重苦。

　もう、このストイック一辺倒な、復讐の戦士に萌えずして、なんなの！？

　そして、ヒロイン、リリーベルのためにあれしたルァズのあのシーン……もう、うんこあじでもなんでもいいとおもう。ありがとう。ありがとう。
　この二人のきゃっきゃうふふな、ほのぼの恋愛風味。ほんっとうに萌えた。ルァズの反応とか好意の示し方とか萌えすぎるんですが！！！！　もうちょっとこの淡い恋愛を二人が育む過程などを！　ぜひ！　ぜひ！　読みたかったのですが……ラストあれだったからなぁ……個人的には、ヒロインが最後にあの選択をしたところまでは、完璧だと思ったんですけど、そのあとは、別にいらなかったんじゃないかなぁと思います。あれはあれで良いエンディングだとは思うのですが、もっと悲劇的でもよかったかなとも思う。というわけで、ある意味、ハッピーエンドなので、安心しながら読んで下さい（笑）　個人的には業を背負ったルァズがこれから活躍するのかなぁ、と思ったところで終っていたので、ちょっと拍子ぬけた。５巻で終わりにするのならば、これ以上にない終り方だったなとは思うのですが。
　個人的にはヴィスもけっこう好きで、徹底的に自己に忠実で本能むき出しな人は嫌悪感はありながらも逆に潔いと思う。なんというかアリエスとか、リリーヴェグ様はところどころ中途半端で残念。首の血管食いちぎるのは素敵だと思いましたが。あ、この小説、けっこうグロい描写もあるので、そういうの苦手な方はご注意下さい。
　ストイックな悲哀の戦士萌えの方には問答無用でオススメですが、ファンタジー好きな方もぜひ読んでみて下さいね。全五巻です。