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アンジェラの祈り 新潮クレスト・ブックス
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アンジェラの祈り 新潮クレスト・ブックス

フランク・マコート(著者), 土屋政雄(訳者)

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アンジェラの祈り 新潮クレスト・ブックス

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2003/11/25
JAN 9784105900366

アンジェラの祈り

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商品レビュー

3.7

7件のお客様レビュー

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2013/07/08

アイルランドのリムリックでの貧困を極めた少年時代を書きつづった 前作「アンジェラの灰」。 悲惨な少年時代の暮らしに驚いたのですが、 この作品はその続編にあたります。 貧しい暮らしから逃れるように、リムリックをあとにし、 19歳のマコートは単身ニューヨークに渡ります。 父親はイギ...

アイルランドのリムリックでの貧困を極めた少年時代を書きつづった 前作「アンジェラの灰」。 悲惨な少年時代の暮らしに驚いたのですが、 この作品はその続編にあたります。 貧しい暮らしから逃れるように、リムリックをあとにし、 19歳のマコートは単身ニューヨークに渡ります。 父親はイギリスへ出稼ぎに行ったまま帰ってこず、留守を守る母親にはマコートの下に幼い弟が3人もいて思うように働けない。 なんとか母と弟たちに人並みの暮らしをさせたくて、ニューヨーク行きを決意したのですが、 マコートの夢は、いつかみんなをニューヨークへ呼び寄せて 楽しく暮らすことへまで、大きくなっていました。 だが、現実は厳しい。 中学しかでていないマコートですから、働くところを探すのも大変です。 大都会に迷い込んだ、アイルランド人のこせがれ。 絶え間なく襲う劣等感と、世間知らずからくる当て外れの日々。 そんななか、ビルの清掃夫や倉庫作業員、3年間の軍隊勤務など 様々な職を転々としながら、勉学への意欲もまし、ついには働きながら大学へ通い出し、高校の英語の教師にまでなります。 そこで初めて、念願の母アンジェラをニューヨークへ呼び寄せることがやっとできました。 おいかけるように弟たちもニューヨークへ来て、一族はそれぞれに結婚し、幸せな家庭を気づきます。 母アンジェラは73歳でその生涯をとじます。 そしてそのあと、1985年には、 故郷にかえっていた実父もこの世をさりました。 肉親だけにわけもなくその言動が腹立たしくなる時もあります。 マコートはいつも母に対して、 貧乏からぬけだせないことを腹立たしく思っていました。 でもそれだけなく、子供時代の自分たちを 必死で育て上げた苦労も知っていました。 だからこそ、母を見送ったあと、 自分の回想記を賭けたのだと思います。 それも、悲惨な子供時代なのに、 ユーモラスな文章ともとれる、よみやすい作品で・・・。 前作のあの頼りない子供がこんなになったのかと、驚きました。 人種の気位もあるでしょうが、 貧乏から這い上がったマコートの意思の強さに拍手喝采です。

Posted by ブクログ

2012/11/15

「アンジェラの灰」の続編となる自伝もの。フランクが米国に渡ってからの奮闘を描いている。相変わらずギリギリの生活を送ってはいるが、アイルランド時代のような死との隣合わせではなく、少し余裕が感じられる。 また、作文をきっかけにして大学のクラスで注目されたり、後年先生になってから、生...

「アンジェラの灰」の続編となる自伝もの。フランクが米国に渡ってからの奮闘を描いている。相変わらずギリギリの生活を送ってはいるが、アイルランド時代のような死との隣合わせではなく、少し余裕が感じられる。 また、作文をきっかけにして大学のクラスで注目されたり、後年先生になってから、生徒に作文を書かせる場面は、本書の白眉の1つ。この人は本当に書くことに助けられてきたのだなあと思った。

Posted by ブクログ

2011/07/22

アンジェラの灰の続巻、と言えばよいのでしょうか?灰がアイルランドでの幼少時代でこちらが著者がNYに出てきた青年期から、のお話です。 文章のテンポが良くてついつい後ちょっと…と読んでしまいます。多分訳も上手なんだと思います。 アイルランド系アメリカ人かあ…と考えて確かにアイリ...

アンジェラの灰の続巻、と言えばよいのでしょうか?灰がアイルランドでの幼少時代でこちらが著者がNYに出てきた青年期から、のお話です。 文章のテンポが良くてついつい後ちょっと…と読んでしまいます。多分訳も上手なんだと思います。 アイルランド系アメリカ人かあ…と考えて確かにアイリッシュパブってどこの町にもあったなあ…とか思い出しました。まあ自分がたまたま縁のある町にいたのかも知れませんが。聖パトリックデイは皆が緑色の服や何かをつけているのに驚いたものです。(懐かしい…)日本人、と言うか自分はあまり宗教心が無いのでこの作者のおっしゃるような原罪とか罪とか地獄の観念はいまひとつピンと来ないのですが。大体カトリックとプロテスタントってこんなに隔たりがあるんだ~と感心しているくらいですので… 同じ民族で同じキリスト教なのに… 両親への思慕と複雑な思い。そんなに大切なのに素直に表現できないのは家族としての時間や経験が色々あるからなんだろうな、と思います。ただ自分はあんなに反発していた父親と同じ轍を踏むことはないんじゃないの?と随所で思いました。お母さんの老後の孤独は読んでいてさびしいですね。 こちらのほうがアンジェラの灰と言うタイトルにあってる気がしますけれども。幼年期の本のほうが個人的には自分は好きです。

Posted by ブクログ

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