プライドの怪人 幻冬舎文庫

百瀬博教(著者)

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎/
• 発売年月日: 2003/11/30
• JAN: 9784344404571

商品レビュー

2024/06/26

　時系列や話題がぽんぽん飛ぶのでついて行くのが大変だ。自慢話や有名人との交際をてらいなく語る。常人には体験できないようなすごい体験をされていて、食事もすごい名店の事を話していると思ったら、そうでもないものも同列に語る。

　自分も自己肯定感が低いわけではないのだけど、著者の自己肯定感がすごくて、そんなに認めてもらいたくて仕方がないのかと悲しい気持ちになる。自慢は自分でするのではなく他人に語ってもらうべきだ。百瀬さんにもし自分が何かの機会であったとしたら、しみったれのケチなやつだと思われるはずだ。実際ケチな人間なので、しかたがない。

　昔、マガジンハウスのコミックアレ！で百瀬さんが主人公の漫画が連載されていた。マガジンハウスの社長との交流が語られており、だからか！と腑に落ちた。

2011/05/14

百瀬氏は2008年に亡くなったが、まだ有名になる前の1996年に何度かお会いする機会があった。当時の僕なんて学生だったのに、なんて優しく丁寧に接してくれるんだろうと思ったと同時に、只者ではない、漢の世界に生きてる雰囲気をビンビン感じさせる、なんとも男好きする方だった。
その後、PRIDEで世に出てきて、いつかお仕事ご一緒にできればと願っていたが。。
最近、ヤクザについて書いている本を色々と読んでいて、ふと百瀬氏の事を思い出したので読んでみた。PRIDE以降の百瀬氏はあまり知らず、そのまま鬼籍に入られてしまったので。この本を読んでも実はそのことはほとんど書かれてなかったのだけど、百瀬氏に連れて行って頂いた「ビリケン商会」だとか、僕もよく行っていた水道橋の「かつ吉」の話なども出てきて、当時を懐かしく想い出した。いま発売中の「go!fight」で氏の特集があるようなので読んでみようと思う。