1,800円以上の注文で送料無料

可能性としての家族
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍
  • 1206-06-02

可能性としての家族

小浜逸郎(著者)

追加する に追加する

可能性としての家族

定価 ¥2,750

550 定価より2,200円(80%)おトク

獲得ポイント5P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポット出版
発売年月日 2003/07/30
JAN 9784939015526

可能性としての家族

¥550

商品レビュー

3

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2017/06/30

センセーショナルな事件報道に基づいて「家族の危機」をあおる論調や、個人主義に基づいて日本的な家族の抑圧からの解放を主張する文化人たちの言説をしりぞけ、家族の中で自己を形成してきた実存的な立場から、日々の生活の中で家族の一員として振る舞う著者自身の実感に基づいて家族の本質をつかみ出...

センセーショナルな事件報道に基づいて「家族の危機」をあおる論調や、個人主義に基づいて日本的な家族の抑圧からの解放を主張する文化人たちの言説をしりぞけ、家族の中で自己を形成してきた実存的な立場から、日々の生活の中で家族の一員として振る舞う著者自身の実感に基づいて家族の本質をつかみ出そうとする試みです。 本書の刊行からすでに30年近くが経った現在から見たとき、やはり著者の主張の一部に時代的な制約が感じられるのも事実ではないかと思います。その一方で、家族という鈍重な制度がテーマになっているので、そう簡単に私たちの家族についての考えが変遷しないことが確かめられるともいいうるかもしれません。どっちつかずの感想ですが、元来わたくし自身は著者の実存的な立場に必ずしも全面的に賛同できないので、本書のようなアプローチが両義的な評価をもってしまうことそれ自体が問題ではないかと感じています。 他方で、カフカの『変身』を家族の本質を露わにした小説として読み解くところなど、興味深く読めたところも多々ありました。

Posted by ブクログ

関連ワードから探す