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イギリス紳士のユーモア 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2003/07/10 |
JAN | 9784061596054 |
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イギリス紳士のユーモア
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イギリス紳士のユーモア
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商品レビュー
3.5
5件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
紳士の定義、ライフ・スタイル、時代による紳士像の変遷などを、筆者の実体験をまじえながら軽妙な語り口で紹介している。現代の貴族は着古した服を普段着にしていることや、紳士の集まる会員制のクラブなど、どれも興味深いものばかりだ。 筆者は、イギリス人の特徴として「我慢強さ」と「余裕」を挙げている。バス亭やスーパーのレジ、チケット売り場など、時間がかかる場合でも文句ひとつ言わずに並んでいるという。そして、感情を爆発させたくなるような場合でも、自分自身を外側から見つめる冷静さと余裕ある態度を失わず、そこから独特のユーモアが生まれてくるとしている。 第二次大戦中に首相を務めたウィンストン・チャーチルは、名家の生まれというだけでなく、ユーモアの才能もずば抜けていた。彼の発言は、本のなかでもいくつか紹介されている。汽車や飛行機によく乗り遅れる理由を尋ねられると、こう答えたという。 「私はスポーツマンだから、フェア・プレイ精神を尊重するんだ。だから汽車や飛行機にも逃げるチャンスを与えてやるのさ。」 (p.147、148) また、余命いくばくもないときに、若い新聞記者からインタビューを受けた。インタビューのあと、「来年再びお目にかかれれば、たいへん光栄に存じます」と記者が丁重に礼を述べると、 「君ィ、来年会えないはずがあろうか。見たところ君は健康そのものだ……、せめて来年までは生きておるじゃろう」 ( p.152) ひと筋縄ではいかなそうだけれど、とても愉快な言い草だ。つらい状況や悲しい場面に直面しても、イギリス紳士は平然とした顔でユーモアをくり出すそうだ。 「紳士」を意味する「ジェントルマン」は、もともとは「生まれがよく、礼儀正しい人」という意味だった。つまり、「紳士」と「貴族」は非常に近しい関係だった。自分は身分的にも資産的にも貴族ではない。豪邸に住んでいるわけではないし、使い切れないほどの貯えがあるわけでもない。でも、気が利いて、ちょっと皮肉めいた冗談を言えるよううな、紳士的、貴族的な心の余裕はいつも持っていたい。
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タイトルの通り、イギリス紳士とは何かの定義、またイギリスの所謂ブラックユーモアの精神について書いたエッセイ。 刊行年は古いが、他に同様の本が少ないので興味深く読んだ。
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卓抜なユーモアを通して味わう英国人生哲学山高帽にこうもり傘、悠揚迫らぬ精神から大英帝国を彩るユーモアが生れた。当意即妙、グロテスクなほどブラック、自分を笑う余裕。ユーモアで読む英国流人生哲学(e-honより)
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