赤いくつのハンナ

マリアハウスデン(著者), 宮内もと子(訳者)

• 販売会社／発売会社: アーティストハウスパブリッシャーズ/角川書店
• 発売年月日: 2003/02/05
• JAN: 9784048981057

商品レビュー

2008/02/05

確かに前半はちょっと涙が出ました。
ただ、ハンナがなくなってからの話が・・・母親の進む方向がちょっと変わってきたようなきがします。
そう考えると生きているころの記憶が詳細すぎて
そこに母親の脚色という疑いが生まれてしまいました。ちょっと変わってしまったお母さんに残念でした

2006/08/07

これもきっと多くの人に読んでもらいたいノンフィクション。図書館の隅の方で見つけたものですが、あまりにも印象深かったもので購入してしまいました。辛くて始終涙が溢れっぱなし。多くは語れません。ハンナの言葉ひとつひとつに光を感じます。

2005/12/02

もし、あなたが人の親で自分の子供がたったの３歳でその子が癌におかされていると知ったらどうしますか？
ハンナの大好きなものは、おしゃれ、ピザ、ショックピンク、ディズニー、そして何よりも家族。
しかし、この主人公のハンナは残念ながら小児がんで亡くなりました。
この本はそのハンナのお母さんが書いた本です。
ハンナを失う準備を１年も前から行っている家族たち（特にお兄さんのウィルには本当に感服させられます）、そして家族を失うことをこんなに小さいうちから冷静に受け止めているハンナにはひたすら感嘆させられます。本当に涙があふれてきて止まりません。
癌を宣告されるときの家族、そして宣告する医師。同じ病棟の生まれつき目も耳も不自由になってしまったために親に見捨てられてしまった子をあやすハンナ。いろんな人の気持ちが克明に書かれていて、本当に著者の素直な気持ちが書かれている本だと思いました。
「ハンナを失う」そして「ハンナを失ってしまった」そう思ったたくさんの人々は幼いハンナから投げかけられるたくさんの疑問から「ハンナの魂は常にそこにある」ということにきづかされるのです。それがきっと
「天国に行ってもまた戻ってくる」
という意味なのでしょう。

ハンナを取り巻く友人たち、医師たち、牧師さん、そして、兄のウィル、お父さん、お母さん、二人の妹たち…みながハンナからかけがえのない贈り物をもらったのだと思います。そしてこの本を手にとったあなたもまた、ハンナからその贈り物を受け取ることができるのです。

著者は大部分の子供を亡くした夫婦がそうであるのと同じ様にハンナを亡くして５年以内に離婚しました。
今は再婚して残りの子供３人を育てています。
子育てにいろいろ悩むお母さんたちにぜひ読んでほしい一冊です。

なお、この本の売り上げの一部は難病の子供たちに寄付されます。