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南からの日本文化(下) 南島農耕の探求 NHKブックス981
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商品詳細
内容紹介 | 内容:南島農耕の探求 |
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販売会社/発売会社 | 日本放送出版協会/ |
発売年月日 | 2003/09/27 |
JAN | 9784140019818 |
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南からの日本文化(下)
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2003年刊。上下巻中の下巻。 タイトルに比し、本作は ① 沖縄を中心に、オーストロネシア型稲作が如何に展開したか、 ② その中でイモ(地域によりサトイモ・ヤマイモの差はある)の澱粉供給元としての重要性、 ③ 稲作といいつつ、その実は、イモとの両建ての、粟を中心とする雑穀(陸稲含む)畑作、即ち焼畑、 ④ 水田稲作型とオーストロネシア型稲作の差は顕著、 ⑤ 17世紀以降に新世界より流入したサツマイモが変えた当地の農業と食性 などを叙述する。 それゆえ、 ⑴ オーストロネシア型稲作(播種前、家畜による踏耕耘が特徴)の特徴が日本農業に残滓?。 ⑵ 日本の、特に山地・山間地に残存した焼畑農業・雑穀畑作の縄文期以降の展開(水田稲作以外の遺構の分析)、 ⑶ 水田稲作地域における、粟ほかの雑穀栽培の実際と、それのオーストロネシア型稲作との異同、 ⑷ オーストロネシア型稲作、その源流たる照葉樹林農業と不即不離の漁撈方法に関する、本土水産業への影響と残滓の検討 が必要だろう。 が、熱帯ジャポニカの本土流入と人為的交配、そのハイブリッドが本州北方の水田稲作を生んだこと以外、描かれるものはない。 かように、タイトルから想起する内容を期待すると若干肩透かしを食う。 しかし、オーストロネシア型稲作、あるいはマレー型焼畑農業と、これらの沖縄・南西諸島への伝播と展開、農耕儀礼の特徴ということに限れば、これほどの労作もないだろう。 換言すれば、沖縄の文化的基底たる農業・農耕儀礼を見るに適した書といえそう。 なお、下巻は①沖縄及びその周辺、②その前提足る台湾山間地と南シナ海のバタン島での農業・農耕儀礼その他の生活実態を詳述している。
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