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道路の権力 道路公団民営化の攻防一〇〇〇日
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2003/11/15 |
JAN | 9784163654003 |
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道路の権力
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商品レビュー
3
5件のお客様レビュー
著者の動きには他の方からの疑義が寄せられているので、あくまでもこの国の仕組みについて知るために読んだ。 本著が出された2003年から早20年が過ぎ、あの頃はまだお気楽だったなぁと“騒ぎ”を眺める事ができるが、現実は国力は人口減少格差拡大地方疲弊により弱まり、道路を作っても利用は伸...
著者の動きには他の方からの疑義が寄せられているので、あくまでもこの国の仕組みについて知るために読んだ。 本著が出された2003年から早20年が過ぎ、あの頃はまだお気楽だったなぁと“騒ぎ”を眺める事ができるが、現実は国力は人口減少格差拡大地方疲弊により弱まり、道路を作っても利用は伸びない、収益は上がらない、保守維持管理さえままならない笑えない状況になっている。 しかし国の仕組みは変わる事がなく、ひたすら終わった官僚国家の姿を晒すのみである。
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高速道路4公団民営化委員会の中心的存在であった猪瀬直樹氏が、その過程を克明に記録した書である。経済政策そして政治の主要な機能が富の再分配であるのならば、その直接的な手段として最も利用されるのが道路建設である。故に、多くの利権が渦巻き、政治の手段としてあるいは目的としても利用されて...
高速道路4公団民営化委員会の中心的存在であった猪瀬直樹氏が、その過程を克明に記録した書である。経済政策そして政治の主要な機能が富の再分配であるのならば、その直接的な手段として最も利用されるのが道路建設である。故に、多くの利権が渦巻き、政治の手段としてあるいは目的としても利用されてしまうのがまた道路建設である。経済成長が右肩上がりで続き、いくら借金をしてもそれを上回る生産を国が作り出すことができている間は大きな問題とはならなかったが、バブル終焉とともにこうした構造は持続不可能であることは明らかである。それにもかかわらず、国土交通省や道路公団そしてそのファミリー企業達は一度吸ったその甘い汁をすい続けるために、国民の不利益も省みずに増殖を続ける。 こうした流れにストップをかけようとしたのが小泉元首相である。道路公団民営化は構造改革の目玉のひとつであった。郵貯で集められた国民の大切な資金が、財政投融資という形で採算性度外視の国家事業に湯水のごとく注ぎ込まれ挙句の果てには、回収不能となって多額の税金で穴埋めをする。郵貯はこうした悪の構造の入り口であり、道路は注ぎ込む先の出口である。郵政民営化と道路公団民営化はひとつの流れでつながった入口と出口であり表裏一体である。 竹中平蔵という良識と正義感にあふれた稀有なエコノミストは、郵政改革を主導し小泉改革を支えたが、一方で道路公団改革においても猪瀬直樹が果たした役割は同じくらい大きい。世間には、猪瀬氏の歯に衣着せぬ言い口に不快感を示す人たちもいるであろうが、彼が主張していることはすべて正論であり、場偉大な資料を丹念に調べ上げたデータに基づいたものである。あまりにも巨大化しずぎた道路建設の利権はすでに誰も把握することができないほどになっていた。誰もコントロールすることがでいない怪物の表名ものである。猪瀬氏の前著である日本国の研究によって、ファミリー企業の癒着や非効率によって国民の利益が蝕まれていることを立証した猪瀬氏は、道路公団を改革するにあたって最も適任であろう。 彼がいなければ、玉虫色の改革案で法案が提出され、結局は骨抜きの改革になってしまっていた可能性があることを考えると、空恐ろしいものである。今後も民営化のプロセスもしっかりと監視してほしい。
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高速道路と一般有料道路の建設コスト 横浜新道や小田原厚木道路などは、1/5のコスト。(ミニ新幹線は、1/10のコスト)p.90
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