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日本人はなぜいつも「申し訳ない」と思うのか
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 草思社/ |
発売年月日 | 2003/11/28 |
JAN | 9784794212665 |
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日本人はなぜいつも「申し訳ない」と思うのか
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商品レビュー
3.9
9件のお客様レビュー
お味噌汁みたいな一冊。 日本を「恥の文化」としたベネディクトの主張を250ページ以上使って打ち消していく愛国心に溢れた勇気のある1冊。右翼だの左翼だの中堅だの若手だのよく分からんけど、純粋に日本人であることを誇りに思える良書だと思います。20年も前に書かれている本だけど、我々日本...
お味噌汁みたいな一冊。 日本を「恥の文化」としたベネディクトの主張を250ページ以上使って打ち消していく愛国心に溢れた勇気のある1冊。右翼だの左翼だの中堅だの若手だのよく分からんけど、純粋に日本人であることを誇りに思える良書だと思います。20年も前に書かれている本だけど、我々日本人が世界に誇るアイデンティティとはなにか。それを忘れかけた時にちらと見返してほしい。そんな本。 ベネディクトの主張を覆す上で、筆者が着目したのが「民話」というのがユニーク。お天道様が見ているとか、道徳の教科書の話とか、確かに親や学校から習う内容は「自業自得」に集約される系の話が多いし、スカッとジャパンとかまさにそれでしょ。悪いことした人間は、当然悪いことが起こる。その文化はれっきとした「罪の文化」であり、治安や犯罪件数の差からもそれが欧米ではなく日本に顕著な文化であると、筆者は主張し返しているが、悉く痛快である。 ・日本の子どもの訓育は、自分のなかにある内面的強制力によって罪を犯せないようにする。日本の親はそのような、しっかりした罪の意識を持った子を育てているといって間違いない ・日本の幽霊話では、自分で自分を裁き、裁き手は常に自分の中にいる(内在的)だが、対して欧米では神(外在的)に裁かれる。それゆえ良心の呵責とかそういったことが現れる民話は欧米には例がない。日本のような自罰型の民話は、日本人の良心を研ぎ澄まし、誰も見ていなくても悪いことをさせないように、犯罪を犯させないようにする意識を植え付ける教育効果を持ち、日本を治安の良い国に作り上げている、重要な日本の文化要素こそが民話である。
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本書著者は、「菊と刀」でのベネディクトの主張である「日本は恥の文化、西洋は罪の文化」がよほど気入らないと見える。 ベネディクトの定義では、「恥の文化は、誰にも知られなければ、なにをしても良い」、「罪の文化は、誰も知らなくても罪は罪」ということらしい。したがって、ベネディクトは、日...
本書著者は、「菊と刀」でのベネディクトの主張である「日本は恥の文化、西洋は罪の文化」がよほど気入らないと見える。 ベネディクトの定義では、「恥の文化は、誰にも知られなければ、なにをしても良い」、「罪の文化は、誰も知らなくても罪は罪」ということらしい。したがって、ベネディクトは、日本の文化的モラルは、西洋より低いと主張した。「菊と刀」自体が戦中、戦後の代物なので、プロパガンダの香りがプンプンするものに戦いを挑んでも始まらないと思うのだが、この著者は違う。真っ向から挑みかかり、ついには切って捨てる。特に「忠臣蔵」に対する著者の入れ込みようは鬼気迫る迫力があり、ベネディクトの忠臣蔵に対する評である「主人への義理」をこえる日本人の法遵守精神と正義感を見事に表現する。面白い。
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多少偏った本だとしても、彼女の民話知識の広さには驚かされた。欧米と日本の違いってなんだという、分かったようで分からないもやもやした感覚が一刀両断されたようでとても気持ちがよかった。 いちばん面白かったのは、日本のホラーと欧米のホラーの違い。これにはナルホド!!としかいいようがなか...
多少偏った本だとしても、彼女の民話知識の広さには驚かされた。欧米と日本の違いってなんだという、分かったようで分からないもやもやした感覚が一刀両断されたようでとても気持ちがよかった。 いちばん面白かったのは、日本のホラーと欧米のホラーの違い。これにはナルホド!!としかいいようがなかった。でもやはりここまで白黒つけられると、果たしてこの比較は正当なのかどうか不安になってくる。そこまで違うと、最初からその2つは別物だったんでないか?と思われる。例えば日本のキリスト教文化と欧米のキリスト教文化の比較だったら信憑性があったかも。
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