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永遠のアンネ・フランク
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社/ |
発売年月日 | 2003/10/29 |
JAN | 9784087733921 |
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永遠のアンネ・フランク
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アンネ・フランク(1929~45年)は、言わずと知れた、第二次世界大戦中のドイツの占領下のアムステルダムで、ナチスによるユダヤ人狩りのホロコーストから逃れるために、2年2ヶ月に亘り隠れ家に潜んだフランク家(父、母、姉、アンネ)を含む8人のユダヤ人達の生活を記した『アンネの日記』を...
アンネ・フランク(1929~45年)は、言わずと知れた、第二次世界大戦中のドイツの占領下のアムステルダムで、ナチスによるユダヤ人狩りのホロコーストから逃れるために、2年2ヶ月に亘り隠れ家に潜んだフランク家(父、母、姉、アンネ)を含む8人のユダヤ人達の生活を記した『アンネの日記』を残したユダヤ系ドイツ人の少女である。 フランク一家は、戦争末期に何者かの密告により保安警察に捕まり、強制収容所に収容され、アンネは移送先のベルゲン・ベルゼン収容所で発疹チフスにより死亡したとされており、『アンネの日記』は、アウシュヴィッツ収容所で解放され、8人の中で唯一人生き残った父オットーにより、戦後に出版された。同書は、60ヶ国以上で出版され、2,500万部以上を売り上げ、世界で最も売れた本の一つと言われている。 本書は、ホロコーストの歴史を研究するドイツの歴史家マティアス・ハイル(1965年~)が、日記の引用と諸資料、関係者の回想を織り交ぜて、アンネの15年の生涯とその時代背景を、年代順に整理し、解説したものである。 私は、実は『アンネの日記』を読んだことはなく、単に「ホロコーストの犠牲になった少女が書き残した日記」とのイメージから、ある意味、アウシュヴィッツから生還したヴィクトール・フランクルの『夜と霧』や、プリーモ・レーヴィの『これが人間か』(この2冊は読んでいる)と同種の本と捉えていたのだが、(ちょっと考えればわかる通り)同書は全く異質の本であった。 というのは、同書は、アンネが、アムステルダムの隠れ家で、ラジオや大人の会話を通して戦況を知り、それに伴って一家に忍び寄る逮捕と収容所送りの恐怖を感じつつも、13歳から15歳までの毎日を過ごした記録なのである。即ち、日記の中には、成長するアンネの、将来への思い、家族との諍いや感情の行き違い、同じ隠れ家に居た年長の青年への恋、等々、ローティーンの少女の普通の感情が綴られているのだ。そうした視点から見たときに、アンネの感性や観察力、それを描く表現力は優れており、同書は類稀な日記文学作品と言えるのだろう。 しかし、私が一番印象に残ったのは、実は、アンネやフランク一家というよりも、彼らの2年間の隠れ家生活を助けた人々の姿である。いつ誰に密告されるかわからず、密告されれば、協力者も酷い処罰を受ける体制下で、大多数の人は身の保全のために権力屈してしまう中で、彼らは、自らの良心に従い、不当に迫害された人々を支援し続けたのだ。実際に、フランク一家が逮捕されたときに、協力者であった二人のオランダ人は一緒に警察に捕まっているのだ。(その後どうなったかはわからないが) 彼らのことを知って感じるのは、「如何なることに直面しようと、人には守るべきものがある。人は気高い存在であるべきなのだ。」ということである。『夜と霧』で、アウシュヴィッツに収容されても、人としての尊厳を守る人々(その多くは帰ってこなかったのだが。。。)、地球の滅亡を描いたネヴィル・シュートの伝説的SF作品『渚にて』で、放射能汚染が身に近づきつつある中でも、パニックに陥ることなく、変わらぬ日常を愉しむ人々。。。容易なことではないだろうが、そうした心を持ち続けたい、と感じた次第である。 (2024年6月了)
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アンネに関する新たな真実はとりたててないのかもしれない。 私が印象的だったのは、姉・マルゴット。 彼女も日記をつけていたこと、将来に対し大きな夢を抱いていたこと、 快活で機智に富んていたこと…… そんなことに気付かされた。 私が幼くて読みとれなかったのか、『アンネの日記』からは...
アンネに関する新たな真実はとりたててないのかもしれない。 私が印象的だったのは、姉・マルゴット。 彼女も日記をつけていたこと、将来に対し大きな夢を抱いていたこと、 快活で機智に富んていたこと…… そんなことに気付かされた。 私が幼くて読みとれなかったのか、『アンネの日記』からは、マルゴットは 母親に従順などちらかというと鈍な人間のように思い込んでいたからだ。 新訳が出て久しい。 読まなければと思ってからも、また久さしい。
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世界一有名な少女の生涯は世界一切ない。読み終わった後どうしようもない絶望感が残ってつらかった。彼女の短い人生を知れば知るほど「なぜ彼女が死んで私が生きているのだろう」と思わずにはいられない。
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