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声に出して読めないネット掲示板 中公新書ラクレ
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声に出して読めないネット掲示板 中公新書ラクレ

荷宮和子(著者)

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声に出して読めないネット掲示板 中公新書ラクレ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社/
発売年月日 2003/12/10
JAN 9784121501141

声に出して読めないネット掲示板

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商品レビュー

2.7

10件のお客様レビュー

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2010/05/28

「2ちゃんねる」など…

「2ちゃんねる」などのネット掲示板の、差別的な発言を批判的に検証する一方で、良心的な発言についても紹介。面白い企画ではあると思うが、批評が表層的かつ独善的であり、ネット掲示板に対する知識の不足が垣間見えるのが残念。より深い地点からの検証が欲しかった。

文庫OFF

2019/07/09

2003年、広島平和記念公園の折り鶴が放火されるという事件が起こり、その直後から「2ちゃんねらー」たちを中心にして、「しない善より、する偽善」という合言葉のもとに、折り鶴を折って広島に届けようというオフ会が実現されることになりました。本書はこの事件の顛末を追いながら、殺伐とした書...

2003年、広島平和記念公園の折り鶴が放火されるという事件が起こり、その直後から「2ちゃんねらー」たちを中心にして、「しない善より、する偽善」という合言葉のもとに、折り鶴を折って広島に届けようというオフ会が実現されることになりました。本書はこの事件の顛末を追いながら、殺伐とした書き込みとその裏で芽生えつつある希望について語っています。 著者の考えを思いっきり簡潔にまとめると、折り鶴オフ会を新しい「連帯」のかたちとして理解する試みだといえるように思います。ただ、著者がみずからの政治的なスタンスを前面に押し立てて議論を進めている点が、多少気になりました。「ヒロシマ」にかかわる以上、そうしたところにまで話がおよぶのは当然だと思われるのですが、手塚治虫以後の戦後マンガ史に反戦思想を読み取ろうとする議論が生煮えのまま提出されていたりして、読者は行き先のわからない議論に引っ張りまわされることになります。大塚英志の名前があげられているのでおそらく大塚の議論に依拠しているのでしょうが、本書を読んだだけではその内容があまり見えてきません。 「2ちゃんねる」や「折り鶴オフ会」によって提起されている問題を、「右か左か」という切り口だけから読み解くのは、的外れとはいわないまでも、一面的であるような気がします。そのために、いまひとつ事件の核心に迫りきれていない本という印象をいだいてしまったのですが、それだけにかえって折り鶴オフ会という「祭り」の乱雑さというか、祝祭性みたいなものが強く印象づけられることになりました。

Posted by ブクログ

2018/10/15

著者は自らを「台詞にこだわるタイプ」とし、第2章では「折り鶴オフとは−台詞で読み解くインターネット」と題して2chを読み解いていくのだが、これはかなりおもしろかった。 折り鶴オフというものは以前にどこかでそういうことがあったというのは読んだことがあるような気がするのだが、本書で...

著者は自らを「台詞にこだわるタイプ」とし、第2章では「折り鶴オフとは−台詞で読み解くインターネット」と題して2chを読み解いていくのだが、これはかなりおもしろかった。 折り鶴オフというものは以前にどこかでそういうことがあったというのは読んだことがあるような気がするのだが、本書ではじめてその詳細を知った。なんというか実に2ch的だなあ、と。 いや、決して悪い意味だけではない、とくに小さな発言がきっかけとなり、お互い見ず知らずの人間が触発され、折り鶴を折る過程で平和や反戦とは? という普段考えなかったことに戸惑いつつも「しない善よりする偽善」を合言葉にひと夏のムーブメントとして盛り上がり、やがてリアルワールドに帰着するという過程はドキュメントとしてみてもちょっと感動的ですらある。 ただ、最後の最後は「でもやっぱり2chだなあ」という結末になってしまうのだが…(思えば2002年ワールドカップ放送に絡んで「江ノ島ゴミ拾いオフ」なるものが開催されたときもそうだった)。 そこから第3章「『反戦思想』の消滅」、第4章「『殺伐』とした国・日本」と展開されていき、そこでの著者の主張もなかなかに興味深いのだが(ちょっと飛躍しすぎ? という点も無きにしも非ずだけど)、実はそれよりも興味深かったのが著者の「ブチ切れぶり」である。 多少のユーモアを交えつつも論理的に展開していく文章が、突如ボルテージがあがりブチ切れ、日本を殺伐とした国にしてしまった支配権力層を滅多切りに罵倒する様は、読んでいて一種の爽快感さえ漂う(書物の中で「下司野郎」という活字を目にしたのは何年ぶりだろう?)。 それは女性が権力(=往々にして男性)と対等に議論するためには「『強者』の座についている人間を愚弄するための言語を身につけること」が必要だという著者の考え方に基づくものだが、これにはなるほどと納得させられた。 とはいえ誰かを罵倒する文章に爽快感を覚えるというのは、一歩間違うと2ch内の罵倒の嵐を「むしろ心地よく感じる」ようなところにも繋がりかねないので注意しないといけないが…。 本書の主張とは関係ないが、あちこちにつけられている注釈の内容が著者自身も認めるところであるオタクっぽくてなかなか笑えるのが一服の清涼剤かな(笑)。

Posted by ブクログ

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