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夜更けのエントロピー 奇想コレクション
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夜更けのエントロピー 奇想コレクション

ダン・シモンズ(著者), 嶋田洋一(訳者)

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夜更けのエントロピー 奇想コレクション

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商品詳細

内容紹介 内容:黄泉の川が逆流する. ベトナムランド優待券. ドラキュラの子供たち. 夜更けのエントロピー. ケリー・ダールを探して. 最後のクラス写真. バンコクに死す
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2003/11/20
JAN 9784309621814

夜更けのエントロピー

¥1,815

商品レビュー

4.3

11件のお客様レビュー

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2024/05/18

夜更けのエントロピー スティーブン・キング、フィリップ・K・ディックと並び、天性の才能を感じされるダン・シモンズの短編集。 「愛死」で読んだ短編がいくつか収録されていたが、また、世界に引き込まれてしまった。 吸血鬼、ゾンビ、ベトナムの狂気と題材に目新しいものはないが、恐怖の本質...

夜更けのエントロピー スティーブン・キング、フィリップ・K・ディックと並び、天性の才能を感じされるダン・シモンズの短編集。 「愛死」で読んだ短編がいくつか収録されていたが、また、世界に引き込まれてしまった。 吸血鬼、ゾンビ、ベトナムの狂気と題材に目新しいものはないが、恐怖の本質をついたとらえどころのない不安感から、余韻のある最後まで、飽きさせることなく読ませてくれる。 いつも、挫折してしまう「ハイペリオン」シリーズにまた挑戦しなければ。 何故挫折するか?それは、読み終わるのが惜しくてゆっくり時間かけて読もうといういつも思ってしまうからです。 決して退屈なわけではありません。 竹蔵

Posted by ブクログ

2020/10/07

タイトルから勝手にほのぼのした物語を想像していたが、とんでもなく味の濃いホラー短編集だった。 「黄泉の川が逆流する」☆☆☆☆ 主人公の大好きな母親が死んだ。 父はそれを受け入れることができず、周囲の反対を押し切って母を生き返らせることした。 しかしそれは理性のないただのゾンビに...

タイトルから勝手にほのぼのした物語を想像していたが、とんでもなく味の濃いホラー短編集だった。 「黄泉の川が逆流する」☆☆☆☆ 主人公の大好きな母親が死んだ。 父はそれを受け入れることができず、周囲の反対を押し切って母を生き返らせることした。 しかしそれは理性のないただのゾンビにすぎず、しだいに家族がおかしくなっていく。 みんな狂気に溢れていて怖い。 死者をゾンビ化させて生き返らせる話は多々あると思うが、どこから始まったんだろうか。 「フランケンシュタイン」か? 伊藤計劃の「屍者の帝国」を読みたくなった。 「ベトナムランド優待券」☆☆ 疑似的な戦争を体験できるベトナムのテーマパークの話。 旅行者が戦闘をイベントのように楽しんでいるのは狂気を感じた。 しかし、実際どういう話なのかはよくわからなかった。 「ドラキュラの子供たち」☆☆☆☆ ルーマニア革命後の再建支援に訪れた主人公たちは、チャウシェスク独裁政権が生んだ惨状を目にする。 チャウシェスクは子供を産むことを奨励し中絶を禁止していた。 おかげで子供の数は増えたものの、多くの子供を育てるだけの経済力が伴っておらず、育児放棄が多発。 子どもたちが行き着いた孤児院もまた貧しく、そこでは栄養補給のため大人の血液を注射するという方法がとられていた。 その中にはエイズ患者の血液も含まれており、しかも注射針の交換や消毒もなされていなかったため、多くの子供がエイズに感染した。 あまりの衝撃に手が震え、フィクションだろうと思っていたが、調べてみると現実にあった出来事だという。 「夜更けのエントロピー」☆☆☆☆ 保険会社の自己調査員を務めている主人公は、これまで多くの事故現場を目にしてきてた。 その中には自分の息子を亡くした事故も含まれており、それすらも客観的に淡々と語っていく。 そして今、彼は残された一人娘と共に休日を過ごしており、山の上からソリで下るアトラクションを楽しもうとしていた。 何件もの事故の話をすればするほど、娘が事故にあうフラグが確固たるものになっていくような気がしてしまう。 語り自体は淡々としているのだが、かえってそのせいでうすら寒い怖さが際立つ。 「ケリー・ダールを探して」☆☆ 何年も前に行方不明なった教え子を捜索する話。 著者の教師としての経歴が反映された話のようだが、物語をどうとらえればいいのかよくわからなかった。 「最後のクラス写真」☆☆☆ ほとんどの人間がゾンビと化した世界で生き延びている主人公の教師は、子供たちの理性が戻ることを願って、ゾンビの子供たちに教育を施そうとする。 またも狂気。 教える側のエゴのような気もするなあ。 「バンコクに死す」☆☆☆☆ 法外な見返りを要求されるタイの性風俗。 そこでは何が行われているのか。 血の気が引くほどのグロさのはずなのに、同時に官能的なものも感じてしまうのは僕がおかしいのか? どちらにせよ、男にしかわからない表現も多いかも。

Posted by ブクログ

2016/02/23

タイトルだけで選んだ本。読んでいていやな気分になる本かな。特に初めの2編が重かった。ちょっと失敗したかもと思った。設定や文章のトーンなども相まって、万人向けではなさそう。 途中から読みやすくなった。作者の文体やトーンに慣れたのかも。ちょっとグロい世界を覗いてみたい人には良いかもで...

タイトルだけで選んだ本。読んでいていやな気分になる本かな。特に初めの2編が重かった。ちょっと失敗したかもと思った。設定や文章のトーンなども相まって、万人向けではなさそう。 途中から読みやすくなった。作者の文体やトーンに慣れたのかも。ちょっとグロい世界を覗いてみたい人には良いかもです。

Posted by ブクログ

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