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はじめての死海写本 講談社現代新書
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はじめての死海写本 講談社現代新書

土岐健治(著者)

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はじめての死海写本 講談社現代新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2003/11/20
JAN 9784061496934

はじめての死海写本

¥220

商品レビュー

3.3

6件のお客様レビュー

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2021/09/23

実家にあった本。死海写本を研究者が真面目に解説する本だが、一般向けとしては残念な出来だった。やけに細かい解説をする割に、それが何を意味するのかの説明が無いので、わかった気にもなれない。ウィキペディアの死海文書のページの方がはるかにわかりやすい。マカベア戦争や第一次/二次ユダヤ戦争...

実家にあった本。死海写本を研究者が真面目に解説する本だが、一般向けとしては残念な出来だった。やけに細かい解説をする割に、それが何を意味するのかの説明が無いので、わかった気にもなれない。ウィキペディアの死海文書のページの方がはるかにわかりやすい。マカベア戦争や第一次/二次ユダヤ戦争等の時代背景の説明は勉強になったが、これまたウィキペディアの方がはるかにわかりやすかった。せっかく良いネタなのに調理の腕が悪くてもったいない。   ・「戦いの巻物」にある「すべての陣営とトイレとの間には、約2000キュビト(約880メートル)の距離を置かねばならない」という規定が申命記と似ていると解説している(p124)が、そもそも現代人にはなぜトイレの位置が重要なのか意味不明。「神が離れ去ることのないため」で済ませず背景をちゃんと説明して欲しい。   ・第5章「考古学から見たクムラン遺跡」の最後に「マグネスはクムラン遺跡の詳細かつ念入りな調査研究の結果、そこに居住していた人々の生活が、徹底して反ヘレニズム・ローマ文化的であったことを、明瞭に提示している」と締めているが、反ヘレニズムだと何を意味しているのかわからない。ちゃんと説明して欲しい。   ・第6章「死海写本と旧約聖書の関係」の最後に「クムラン写本の旧約聖書写本においてモーセ五書、とりわけ申命記と、詩編とイザヤ書が突出してその数が多いことが注目される」とあるが、そのことから何が分かるのか。ちゃんと説明して欲しい。

Posted by ブクログ

2017/10/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

グラント・ジェフリーの本に死海写本とエッセネ派についての章があったので本書が積読状態だったのをを思い出す。 フォトリーディング&高速リーディング。 その後、高速を交えて熟読。読了。 実に基本的な死海写本についての、まじめで誠実なまとめ。キリスト者で且つ歴史好きでないと面白くないかもしれない。私は楽しめた。 70人訳がなぜ重要なのかも理解できた。死海写本はマソラ本文よりも1000年古い写本ゆえに貴重ではあるが、マソラ本文に違うものはなにひとつない。それゆえに重要ではあるが、それ以上ではなさそうだとの、私の感想。 ツァドク家とハスモン家について理解できた。キリストの時代には神殿の祭司長はハスモン家の流れ。すでに正当な家系ではなかったようだ。

Posted by ブクログ

2014/06/15

(2014.06.10読了)(2005.12.07購入) 【6月のテーマ・「聖書の周辺」を読む】 1946年から1947年にかけて、死海のほとりのいくつかの洞窟から旧約聖書に関連する多数の文書が発見された。書かれた時期は、およそ二千年前ということなので、初期キリスト教の頃と重なる...

(2014.06.10読了)(2005.12.07購入) 【6月のテーマ・「聖書の周辺」を読む】 1946年から1947年にかけて、死海のほとりのいくつかの洞窟から旧約聖書に関連する多数の文書が発見された。書かれた時期は、およそ二千年前ということなので、初期キリスト教の頃と重なるので、書かれている内容に重大な関心が寄せられた。 キリスト教の始まりについて、今まで知られていなかった、そして、キリスト教徒にとって、知りたくないことが書かれているのではないか、ということです。 この本には、その辺のことが書かれているのではないかと、野次馬根性で読んでみたのですが、余りセンセーショナルなことは、書かれていません。 専門的研究者が書いているので、内容が細かい詳細なところに及んでいるようなので、旧約聖書について詳細に内容を把握している人じゃないと、話についていけないような感じです。ユダヤ人の歴史についても、同様です。 ユダヤ人の歴史について興味があって、すでに初級編は修了しているような方にお勧めです。 【目次】 はじめに 凡例 第1章 写本発見と公刊への数奇な道 第2章 死海写本の背景 ヘレニズム・ローマ時代のユダヤ史 第3章 写本には何が書かれているか  1 「共同体の規則」  2 「感謝の詩篇」  3 「ダマスコ文書」  4 「戦いの巻物」  5 「外典創世記」  6 「ハバクク書註解」  7 「神殿巻物」  8 第四洞窟出土の「4QMMT」 第4章 クムラン宗団の思想 第5章 考古学から見たクムラン遺跡 第6章 死海写本と旧約聖書の関係 第7章 死海写本と新約聖書の関係 補遺 エッセネ派に関する古代資料 参考文献・略号表 人名・固有名詞一覧 ●「死海文書」を残したのはエッセネ派(91頁) クムラン宗団はエッセネ派の中核的な、もっとも厳格な集団であったものと思われる。写本を退避させた後の、宗団の人々の運命は不明であるが、その中には生まれたばかりの原始キリスト教に合流した人々が存在した可能性もある。 ☆関連図書(既読) 「死海文書の封印を解く」ベン・ソロモン著、KAWADE夢新書、1998.05.01 「旧約聖書 創世記」、関根正雄訳、岩波文庫、1956.05.06 「旧約聖書 出エジプト記」、関根正雄訳、岩波文庫、1969.01.16 「旧約聖書 ヨブ記」、関根正雄訳、岩波文庫、1971.06.16 「モーセ」浅野順一著、岩波新書、1977.12.20 「ヨブ記-その今日への意義-」浅野順一著、岩波新書、1968.10.20 「旧約聖書を語る」浅野順一著、NHKブックス、1979.09.20 「旧約聖書入門-光と愛を求めて-」三浦綾子著、カッパ・ブックス、1974.12.20 「新約聖書入門」三浦綾子著、光文社文庫、1984.11.20 「イエス・キリストの生涯」三浦綾子著、講談社文庫、1987.11.15 「聖書物語」山形孝夫著、岩波ジュニア新書、1982.12.17 「ふしぎなキリスト教」橋爪大三郎・大沢真幸著、講談社現代新書、2011.05.20 (2014年6月15日・記) (「BOOK」データベースより)amazon 義の教師、悪の祭司、メシアとは何か?旧約聖書最古の写本の全容をはじめて紹介。

Posted by ブクログ

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