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アリス Alice in the right hemisphere 角川ホラー文庫
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アリス Alice in the right hemisphere 角川ホラー文庫

中井拓志(著者)

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アリス Alice in the right hemisphere 角川ホラー文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/
発売年月日 2003/03/10
JAN 9784043464036

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商品レビュー

3.8

21件のお客様レビュー

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2010/05/28

レフトハンド+ブレイ…

レフトハンド+ブレインヴァレーって感じでしょうか。脳のホラーミステリです。理系ホラーですね。けっこう内容はぎっしり詰まっているのですが、一気に読めます。

文庫OFF

2018/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再読。 9.7次元のうんたらかんたらは、理解させる前提がないのだろうな、と思う。 作者の脳科学を題材にした作品群のうちの、これが1作目ということになるのか。 作者の少女(若い女)好きなところも健在。 いや、どの作品も例外なく物語で重大な役割を演じるのは10代から20代の女なんですよね、この人の場合。そういう意味で「好き」なのかなぁ、と。 なお、実際に脳の半分を欠くだけでは、このような障害は生じえないはず。そこはまぁ、お話ですから。

Posted by ブクログ

2018/06/20

夏の角川ホラーまつりはじめるよ。ということで、ハズレっぽいタイトルと表紙のを取り上げてみたら…あれ、結構まともだ。 東晃大病院で、医師看護師など68名が死亡または意識混濁し、そのまま回復しなかった事件の中心にいた少女アリス。事件の原因とされ、周囲を危険に陥れるため、房総半島に隔...

夏の角川ホラーまつりはじめるよ。ということで、ハズレっぽいタイトルと表紙のを取り上げてみたら…あれ、結構まともだ。 東晃大病院で、医師看護師など68名が死亡または意識混濁し、そのまま回復しなかった事件の中心にいた少女アリス。事件の原因とされ、周囲を危険に陥れるため、房総半島に隔離されていたが、7年の年月を経て覚醒し、それを目にした職員が次々に倒れていく…。 ありがちなパニックSFではあるだけど、それなりに背景の積み上げを頑張って、原因不明で逃げたりしないのは評価できる。例えば以前の事件で効かなかった、または復活した人の脳の問題や、新たな犠牲者のうちで聞く人、効かない人の理由付けなどがされているのは、角川ホラー作品でも珍しい。 ただまあ、9Hz(低すぎない?)で癲癇が起こるから、抗てんかん剤で、とか、右脳左脳など、一応設定したが突っ込まれどころもたくさんある。 で、まあ、いい作品かと言われるとそうでもないわけで、理由の1つは作者の頭の中で作り上げたけど、読者まで伝わっていないメカニズムであろう。9.7次元というちょっと中途半端で想像のつかない世界観を、目で見るのか口から発される(9.7次元を表現する)言葉を聞くことで、その世界に取り込まれてしまって現世を失ってしまうのだが、9.7次元がフラクタルで成り立っているとか、そこにあるものが、モンシロチョウという陳腐なものであるとか、いろいろと疑問が生じる。また、見た目なのか音なのか、それらが次元を超えることによって、遮蔽された空間に届くのかなどなど、設定したは良いけれども、わからないものをわからないまま書いたというところは、読んでいて辛い。 また、人物の設定にも少なからず無理があり、結局誰を中心に読めばよいのかわからないのも辛い。 結局の所、本題が2/3程度で終わってしまい、最後の1/3は本間という、主人公違うんかい?という男を使っての作者の世界観の自問自答、あるいは言い訳がダラダラと続く。世界観の設定と人物の設定がうまく行っていなかったというところではないのか。 単純に、二次災害が起こったまま収束のほうが良かったのだろう。 美少女と千葉の片田舎で、「とあるところの大事件」というスケールの小ささや、出てくる人間が目の前の事件のこと以外はほとんど語れない、世界観の広がらなさが、海外SFと比べてしまって、これが日本SFのだめなとこなんだよなあと思ってしまう部分なのだろう。

Posted by ブクログ

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