フリップ村のとてもしつこいガッパーども

ジョージソウンダース(著者), 青山南(訳者), レインスミス

• 販売会社／発売会社: いそっぷ社/
• 発売年月日: 2003/04/10
• JAN: 9784900963214

商品レビュー

2010/02/22

絵がシュールで気になって読んでしまった

内容はいい話でした。
絵から想像するより殺伐としていなかった。

2006/10/18

私の好きなレイン・スミスの絵（人形アニメーション「ジャイアント・ピーチ」の絵の人）で、ちょっと変わったタイトルにもひかれて購入。生き残るためには環境に適応していかねばならないのだ、ということを、デキルからもガッパーからもおそわる。絵本ながら大人向けの短編のような印象。これもアニメになればいいのになぁ。 (2003 Aug)

2006/02/14

隣人たちというのは、なんだか奇妙な存在だ。まったくの他人なのにすぐ近くにいる。すぐ近くにいるのに他人だ。法律的な境界線とはべつに、見えない境界線も張っている。そして、心のどこかで、ご近所仲良くという思いとは別に、そうは言ってもやはり自分家が大切というのも譲れない。そんなわけでフリップ村の善良な人たちは、村の厄介者をお隣同士で押しやり合いながら生きている。ここでは、みんなが自分の法則しか信じていない。そのせいで、とんでもない目にあったとしても。そんな生活に、いいかげんうんざりした女の子の行動と、厄介者“ガッパー”の賢さが面白い。ちょっとだけアメリを思い出す。思うんだけど、どうして外国のお話に出てくる女の子というのは真面目に面白い行動をするんだろう。