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マハーバーラタ 原典訳(7) 第7巻(1-173章) ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:第7巻(1-173章) |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2003/03/12 |
JAN | 9784480086075 |
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マハーバーラタ 原典訳(7)
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マハーバーラタ 原典訳(7)
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原典訳マハーバーラタの7巻、ドローナの巻です。 クルクシェートラの戦いはいよいよ盛り上がり、多くの登場人物が命を落としていきます。ビーシュマの巻では正義の為に正々堂々と戦っていた勇士たちが、このドローナの巻からは戦士のダルマを忘れ、だまし討ちや嘘をついて敵を殺すような場面も見受け...
原典訳マハーバーラタの7巻、ドローナの巻です。 クルクシェートラの戦いはいよいよ盛り上がり、多くの登場人物が命を落としていきます。ビーシュマの巻では正義の為に正々堂々と戦っていた勇士たちが、このドローナの巻からは戦士のダルマを忘れ、だまし討ちや嘘をついて敵を殺すような場面も見受けられるようになります。世界最大の叙事詩に相応しい、圧倒的な戦いの連続に思わず胸を締め付けられるような感覚を味わいました。それと同時に、どこまでも重く哀しい戦いの運命を生きる勇士たちの姿は本当に美しいです。このマハーバーラタのドローナの巻は、マハーバーラタの中で最も盛り上がる所だと思っています。 引用は今回たっぷりと! まずはp169より、アビマニユの死を嘆くアルジュナ。アルジュナにとって最も大切な人は、やはりクリシュナとユディシュティラなんだなあ・・・としみじみ思いましたです。まあ英雄っていうのは大抵愛情の対象が広いもんだけど。 つづいてp295、ユディシティラにアルジュナの救援を命じられたサーティヤキの台詞。サーティヤキはアルジュナの弟子らしく礼儀正しく真っ直ぐな人ですね。 つづいてp359のユディシティラの言葉。クルクシェートラの戦いの14日目、アビマニユの死の原因を作ったジャヤドラタを殺しに出かけたアルジュナの身を異常に心配し、不安に駆られて自分を守るサーティヤキやビーマを次々とアルジュナの救援に向かわせてアルジュナの無事を確認するユディシティラ。健気な弟の気持ちをこれっぽっちも理解してないユディシティラ王ですが、ビーマとアルジュナの雄叫びを聞いて元気を取り戻します。まったく現金な人だ(笑) p588は私の覚え書きとして。ガトートカチャがカルナに殺されてひどく嘆いたユディシティラが自らカルナを殺そうとして進軍する際の台詞。ユディシュティラは自分の言葉通りにカルナを殺さんとして進軍しますが、何故か突然現れたヴィヤーサに止められます。何でここで突然ヴィヤーサが出てきてユディシティラを止めるのか?非常に気になるのだ。 最後にp651より。原典訳マハーバーラタ6巻の引用ではドリシタデュムナ史上最もかっこいい台詞を引用したので今度はドリシタデュムナ史上最もゲスい台詞から引用します(笑)ドローナの死の原因となるという自らの使命を実現させたドリシタデュムナ・・・今後のことだが彼の死もまた哀しいのだ。そしてこのドリシタデュムナの言葉が、この戦いの勇士たちの姿をよくまとめている。
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パーンダヴァ、カウラヴァの師匠ドローナがカウラヴァ軍の総司令官となる「ドローナの巻」(ドローナ・パルヴァン)。特筆すべきはアルジュナの息子、若きアビマニュの死と、ドローナの死に方であろう。 ドローナは酷い奸計によって殺されるのである。両軍の武術の師匠であるドローナは当然のことなが...
パーンダヴァ、カウラヴァの師匠ドローナがカウラヴァ軍の総司令官となる「ドローナの巻」(ドローナ・パルヴァン)。特筆すべきはアルジュナの息子、若きアビマニュの死と、ドローナの死に方であろう。 ドローナは酷い奸計によって殺されるのである。両軍の武術の師匠であるドローナは当然のことながら、無敵である。そこで、クリシュナが一計を案じる。ビーマがアシュヴァッターマン(ドローナの息子の名)という名の象を殺すと、「俺はアシュヴァッターマンを殺したぞ!」と叫んだ。ドローナは信じようとしないが、正義の王ユディシュティラに事の真偽を問い質す。弟たちとクリシュナに嘘をつくように懇願されたユディシュティラは、「確かにアシュヴァッターマンは殺された」と云い、不明瞭に「象の」という語を付け足した。これを聞いて、すべての武器を放棄したドローナはドリシタデュムナにとどめを刺されるのである。 ビーシュマにシカンディンを差し向けて戦意を喪失させたり、カルナの戦車がぬかるみにはまり込んで動けなくなったところをアルジュナに攻撃させたり、クリシュナはどうも狡いことばかりする。 ちなみにこのドローナの愛息アシュヴァッターマンは、生まれつき頭に宝石がついていて、最後にはパーンダヴァ軍のほとんどを殺戮してしまうという怪物的な人物で個人的にはベストワンのキャラクターだ。
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