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徳富蘇峰 日本ナショナリズムの軌跡 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 2003/08/25 |
JAN | 9784121017116 |
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徳富蘇峰
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商品レビュー
3.8
8件のお客様レビュー
平民主義を掲げてジャーナリズムの世界で活躍し、ナショナリズムへと傾斜していった徳富蘇峰の生涯と思想をわかりやすく解説している本です。 著者は、状況のなかでベターなものを選択するという蘇峰の便宜主義的な振る舞いを批判しながらも、西洋列強からのまなざしを意識しつつ日本の国家的アイデ...
平民主義を掲げてジャーナリズムの世界で活躍し、ナショナリズムへと傾斜していった徳富蘇峰の生涯と思想をわかりやすく解説している本です。 著者は、状況のなかでベターなものを選択するという蘇峰の便宜主義的な振る舞いを批判しながらも、西洋列強からのまなざしを意識しつつ日本の国家的アイデンティティを形成していかなければならない近代日本の歩みのなかに蘇峰を置き、彼の思想的変遷が現代のわれわれに突き付けているはずの問題を浮き彫りにしています。 蘇峰のコンパクトな評伝としてはたいへん優れた本ではないかと思います。欲をいえば、陸羯南や三宅雪嶺といった思想家たちとの比較や、北村透谷などの蘇峰よりすこし若い世代との考え方のちがいについても、もうすこし触れてほしかったように感じました。
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熊本で徳富蘇峰記念館を訪れて興味を持ち、読んでみた。同志社出身のジャーナリストという漠然としたイメージしかなかったが、蘇峰のナショナリズムに焦点を当てた本書で明確な像を結んだ。 新聞記者は、虎穴に入らずんば虎児を得ずということで、取材対象に深入りした結果、自身がプレーヤーになって...
熊本で徳富蘇峰記念館を訪れて興味を持ち、読んでみた。同志社出身のジャーナリストという漠然としたイメージしかなかったが、蘇峰のナショナリズムに焦点を当てた本書で明確な像を結んだ。 新聞記者は、虎穴に入らずんば虎児を得ずということで、取材対象に深入りした結果、自身がプレーヤーになってしまうことがある。特に政治の世界ではよくあるが、蘇峰はまさにその先駆者であろう。新聞社を経営しながら、松方首相の際に、内務省の参事官を引き受けてしまったり、自身の新聞を「正統なる唯一機関」と覚え書きを交わし、政府の機関紙であることを臆面なく宣言してしまう。言論人ではなく、フィクサーの感が強い。 「欧米に対して正統な認知を求めながら、アジアの他者が同じ欲求を持つことは認識できなかった」「アジアの他者には欧米と同じ立場で、脱亞の姿勢のまま対処した」との指摘は至言で、大日本帝国の命運とともに、大日本言論報国会の会長を務め、戦後はA級戦犯指定に至ったのは、必然だろう。敗戦で「百敗院泡沫頑蘇居士」という戒名を名乗ったという。94歳まで生きたが、これが明治中期ぐらいで召されていれば、もっと歴史的評価が変わった人物なのかもしれない。
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蘇峰の評伝。色々と勉強になりました。 ナショナリズム的な心性が、近代における歴史的出来事の中でどのように変遷したのかを、蘇峰に焦点を当てて論じる。といった感じの本なので、トータルな伝記ではない。よって、蘆花との関係とかはほとんど触れていない。個人的なメモとしては、黄禍論をちょっ...
蘇峰の評伝。色々と勉強になりました。 ナショナリズム的な心性が、近代における歴史的出来事の中でどのように変遷したのかを、蘇峰に焦点を当てて論じる。といった感じの本なので、トータルな伝記ではない。よって、蘆花との関係とかはほとんど触れていない。個人的なメモとしては、黄禍論をちょっと勉強したいので、あとでまた読む。
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