足の親指の曲がり「外反母趾」は自分で治せる 足の痛みと変形を解消する整形外科医考案のDSIS療法 ビタミン文庫

内田俊彦(著者)

• 販売会社／発売会社: マキノ出版/
• 発売年月日: 2003/08/26
• JAN: 9784837611806

商品レビュー

2012/10/01

タイトルに偽りあり。ついでにシリーズ名は「ビタミン文庫」だけど文庫サイズではない。
外反母趾（の多くは）手術をしないで靴を（専門の医師=著者の診療で）調整することで劇的に改善しますよという内容。

・足に合わない靴をはくことで歩き方のバランスが崩れ、足腰に不具合を生じさせる。
だから足に良い靴を買って、さらに自分にあわせてカスタマイズする必要がある。
・成長途中の子供の靴は特に大切だが、すぐに履けなくなるからと軽んじられている。
などの主張は納得できるが、専門の人にありがちな、そこ（この場合は足）しか見えていないような足の健康至上主義が気になる。

たとえば子供の靴が大事だってのはわかる。
でもすぐに買い換えなきゃいけない靴にそんなにお金をかけられないし選び抜けない。
イヤイヤ期の子は履かせることをまず考えなきゃいけないし、学齢期ならみんなおそろいの指定靴やら上履きやらを履かされる時間が長い。
そういう事情を考えずに母親が考えなしだから悪いみたいに書いてあるのが気に入らない。
実費だけで1万円くらいかかるインソールをいくつも作れるお客さんを相手にしているお医者様にはわからないかもしれないけれど。

一応「自分でできる」筋トレについても書いてあるけれど補助程度。
足の仕組みについても書いてあるけれど触れる程度。
最後の患者による手記？はなぜか全員そっくりな文体で、「蛇側の財布を買ったら金運アップ！今では彼女もできて幸せです！」みたいな雰囲気だなとちょっと思った。

言ってること自体はおかしくないと思うんだけど、どうにも書き方が胡散臭い。