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和泉式部日記 岩波文庫
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和泉式部日記 岩波文庫

和泉式部(著者), 清水文雄

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和泉式部日記 岩波文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 2003/04/15
JAN 9784003001714

和泉式部日記

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商品レビュー

4

7件のお客様レビュー

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2010/05/28

「子供ができたけど、…

「子供ができたけど、あんまり相手が多くて誰の子か分からないわ」…平安貴族はフリー・セックスが主流とはいえ、かくの性生活が乱れ給うものかな。当時の女房の生活を虚実に物語った作品。清少納言のもののあはれ、のように格調高くないところが、逆に読みやすいかもしれません。

文庫OFF

2024/08/02

昭和46年7月10日第23刷★一つ 大河ドラマに浮かされて本棚から引っ張り出す。 わずかに元歌があるのみで注釈はない。よくまあ、こんな本で読んでいたものだと、昔の自分に感心する。 再読完了。  和泉式部の奔放な生き方は、この歳になってみると男として恐ろしさも感じる。 それを歌に...

昭和46年7月10日第23刷★一つ 大河ドラマに浮かされて本棚から引っ張り出す。 わずかに元歌があるのみで注釈はない。よくまあ、こんな本で読んでいたものだと、昔の自分に感心する。 再読完了。  和泉式部の奔放な生き方は、この歳になってみると男として恐ろしさも感じる。 それを歌に詠み、物語に仕上げて赤裸々にするあたり、今風に言えば独占告白みたいなもん。 死んじゃった男はいいけど。

Posted by ブクログ

2018/04/14

彼女の歌をみて、やりきれない、ひとの性をみた。 自分といふものをひと一倍頼みにしながら、その実、誰かを求めずにはいられない弱さを同時に抱へて生きてゐる。それは、生れてきてしまつた以上、避けられないこと。ひとは、さうあることをやめられない。自分以外を生きることも、自分以外になること...

彼女の歌をみて、やりきれない、ひとの性をみた。 自分といふものをひと一倍頼みにしながら、その実、誰かを求めずにはいられない弱さを同時に抱へて生きてゐる。それは、生れてきてしまつた以上、避けられないこと。ひとは、さうあることをやめられない。自分以外を生きることも、自分以外になることも、できない。 哀しいままでゐることも、幸福だけでゐることもできない。どんなに悲しくても、喜びはやつて來てしまふ。幸せであることは、もう別れが始つてゐるといふことでもある。明けない夜がないといふことは、希望でもあるが、同時にどうにもならない、ひとの在り方への絶望だ。 夢よりはかなき世といふのは、単なる男女の仲だけではなく、それ以上にひとがひとであるといふさうした性への自覚とため息だ。 日記でありながら物語の形式をとつてゐるのは、書いた人間が、ただただ流れていく世界の中にあつてどうにもならない哀しみをを静かにとどめやうとしたからではないか。それが和泉式部本人であるか、他の人物であるかに興味はない。しかし、そのやうに人生を見つめ続けた人間がゐたといふ事実に変りはない。 幸か不幸か、彼女は歌を詠むことに長けてゐた。彼女は書くといふこともまたできた。どうしやうもなくあふれる気持ち(こころ)に押しつぶされないでいたのは、並はずれて書くといふことができたからだ。何かに形を与へるといふことは、それ自体が慰めである。 忘れないといふことはひとにはできない。知つたからには忘れ、忘れたからには、知ることができる。どんなに悲しくても、いつかはまた喜びを知る。さういふことを繰り返しても、ひとは生きていけてしまふ。 そんな人生の中にあつて、少しでもさうした哀しみを語ることのできるひとといふものを求めてしまふ。孤独を紛らはすとか、経済的な支援だとか、さういふものはどうでもよく、ただただ、そこにゐてほしいのだ。どこまでもひとりだから、わかりあへないから、一緒にゐたいのだ。そして、さうした大切な誰かを待ち続ける一日一日が、千年にも等しい程に苦しいことも。それでも、誰かを求めてしまふのだ。

Posted by ブクログ

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