ヒトラーの親衛隊

グイド・クノップ(著者), 高木玲(訳者)

• 販売会社／発売会社: 原書房
• 発売年月日: 2003/09/10
• JAN: 9784562036776

商品レビュー

2015/01/12

IGファルベン経営陣とアウシュビッツSS指導部との間に結ばれた友好協定はギブアンドテイクの関係だった。収容所拡張のためにぜひとも必要な建築資材の調達をIGファルベン代表はアウシュビッツ所長ルドルフ・ヘスに確約した。その見返りとしてアウシュビッツSSは囚人をIGファルベン工場の建設に労働力として供給することを同意した 。19413月の協定では、囚人の生産力はドイツ労働者実績の75％を占めるように定められた。1日の労働時間は夏で10～11時間、冬は9時間とされた。だがこの計算通りには進まなかった。あまりにも酷い労働条件のため、生産力はわずか30～40％しか達成できなかった。殴られながら、やつれて栄養失調な囚人が働いているのだから当然であろう。

2009/02/04

ヒムラー、SSについて知りたくて読んだ本。
所々に写真、関連する人々のコメントがあり、本編だけでなくそちらも楽しめる。
他人から見たヒムラーは、とても大虐殺を指揮したSS長官とは思えず驚いた。
個人的にはヒムラーの黒魔術----宇宙氷浮説、死者への儀式など----がたいへん興味深かった。