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ペルシャ湾 新潮選書
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ペルシャ湾 新潮選書

横山三四郎(著者)

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ペルシャ湾 新潮選書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 2003/01/18
JAN 9784106035234

ペルシャ湾

¥220

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2017/05/08

スエズ動乱は、イギリスなど欧州諸国がペルシャ湾からの石油の断絶、石油権益の喪失をおそれたことが1つの原因だった。実際、ナセル大統領が短期間実施したように、スエズ運河が閉鎖されれば、タンカーをチャーターしてアフリカの喜望峰周りで石油を運ばなければならなくなる。当時、スエズ運河交通量...

スエズ動乱は、イギリスなど欧州諸国がペルシャ湾からの石油の断絶、石油権益の喪失をおそれたことが1つの原因だった。実際、ナセル大統領が短期間実施したように、スエズ運河が閉鎖されれば、タンカーをチャーターしてアフリカの喜望峰周りで石油を運ばなければならなくなる。当時、スエズ運河交通量の3分の2以上が石油だった。108ページ イランはパーレビ国王が進める上からの民主化、白色革命を進めている時で、軍事から経済建設、教育までありとあらゆることに大金を必要としていた。国王は74年になって流れ込みだした石油収入をこれら白色革命の事業に惜しみなく注ぎこんだ。73年2月に始まった第五次五カ年計画(1973年から78年)の総投資額を322億ドルから686億ドルと倍増して、工業国への仲間入りを狙った。…ところが、イランの歯車はまさにこの時から狂い始めたのである。インフラストラクチャーの実情を計算に入れずに工業化などの近代化計画ばかりが先行したため、外国から商品を輸入したはいいが、港の荷揚げ施設が不備なため商品が動かないといった悲喜劇が至る所で起きるようになった。またインフレも急ピッチとなり、75年には早くも前年比20%を超え、歪みが膨らみだしたのである。大規模な汚職も横行し始めた。オイルダラーを狙って世界中からプロジェクトや商品の売り込みが殺到し始めたが、これら商社マンは契約を急ぎ、ライバルを蹴落とすため、実力者への賄賂攻勢を徹底的に行った。…これらの不正な金は、王室周辺や政府高官に流れ、いくら投資しても一般国民にまで届かないほどの汚職の構造が生まれ貧富の差ばかりが拡大していった。120ページページ

Posted by ブクログ

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