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死刑の理由 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 2003/08/28 |
JAN | 9784101173214 |
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死刑の理由
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死刑の理由
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
この本は読み物ではありません。 1984年以降の死刑判決43例が ただひたすら並んだものです。 判決文ってこういうものなんだ、というところから さまざまな量刑理由まで、感心すること仕切り。 全然面白いものでもなんでもないし、 正直半分も読めばお腹いっぱい。 し...
この本は読み物ではありません。 1984年以降の死刑判決43例が ただひたすら並んだものです。 判決文ってこういうものなんだ、というところから さまざまな量刑理由まで、感心すること仕切り。 全然面白いものでもなんでもないし、 正直半分も読めばお腹いっぱい。 しかし死刑制度を論じる上で最低限にして 最も建設的な礎になることは間違いない。 お手元に一冊、いかがですか。 普通はいらねーけど。。
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死刑になった判例、犯罪事実の内容と裁判官による判決の理由が羅列される。 裁判員制度も始まり、自分も死刑の量刑判断に携わる可能性がある以上、これらの死刑判決にいたる理由については最低限知っておくべきだとする著者の考えには異議ありません。。 が、死刑になるだけあってあまりにもひどい話...
死刑になった判例、犯罪事実の内容と裁判官による判決の理由が羅列される。 裁判員制度も始まり、自分も死刑の量刑判断に携わる可能性がある以上、これらの死刑判決にいたる理由については最低限知っておくべきだとする著者の考えには異議ありません。。 が、死刑になるだけあってあまりにもひどい話ばかりで気が滅入ってしまって 途中で読むのを中断してしまっている。。(泣)
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「死刑の理由」は平成7年から14までに死刑が確定した重犯罪事件の被告43人の判決文を集めた本で、実名こそ出ていないが、獄中で「無知の涙」などを著した、連続ピストル射殺事件の永山則夫や、連合赤軍事件の永田洋子、北海道庁爆破事件の犯人のそれも第一審、控訴審、上告審の各量刑理由とともに...
「死刑の理由」は平成7年から14までに死刑が確定した重犯罪事件の被告43人の判決文を集めた本で、実名こそ出ていないが、獄中で「無知の涙」などを著した、連続ピストル射殺事件の永山則夫や、連合赤軍事件の永田洋子、北海道庁爆破事件の犯人のそれも第一審、控訴審、上告審の各量刑理由とともに全文が収録されている。他に余計な記述はなく、読み応えのある資料が一冊にまとまった、無駄のない仕上がりだ。この本によれば、死刑囚の大多数を占めるのは貧乏で学のない小卒や中卒の人、未成年のころから犯罪を重ね、娑婆より刑務所暮らしの方が長いような札付き、仮出獄してすぐまた事件を起こした無期懲役囚だという。そういえばサイコパスをテーマにした「良心をもたない人たち(マーサ・スタウト著、木村博江訳)」にも、刑務所に収監されている人々の大部分は、貧困のためまともな教育も受けられないまま育った、虐待や家庭内暴力の被害者で、何世代にもわたるひどい貧困から抜け出せずにやむをえず犯罪にはしった、ごくふつうの人だと書かれていた。うまれついての悪人などいない。かれらはただ、人よりはるかに不運で不遇で、それにより無知を強いられてきた社会の犠牲者なのだとおもう。たぶんもうすこし知恵があれば、うまくたちまわれていれば、極刑は免れていたはずだ。司法も決して公平ではない。これはその告発なのだろう。しかし、わたしはかれらにそれほど同情しなかった。犯罪者だからじゃない。さらなる弱者がそこにいたからだ。とくに心がささくれだったのは、複数のセックスワーカーが殺された、とある連続殺人事件の判決文。犯行の動機は被告いわく「被害者がコンドームなしのセックスに応じなかった」という極めてふざけたもの。 にもかかわらず裁判官はそれを「(被害者である)娼婦の不信行為」とした。はじめにそういう契約を交わしたとの記録もなく(仮に交わしていたとしても、じぶんのからだをまもるための抵抗は、断じて不信行為ではない)ならばむしろコンドームなしのセックスを要求することこそ「(加害者である)客の不信行為」ではないか。この被告はのちに死刑囚となるのだけれど、それはまだ先のはなしで、このとき(二審)の判決は無期懲役。5人のセックスワーカーを殺してその量刑だ。その意味をかんがえると半ば絶望する。尊属殺人を犯した(これは尊属殺人が違憲とされる以前の事件だ)まだ歳若い男の判決文もひどかった。婚約者をはげしく罵り、別れろとしつこく迫る両親を衝動的に殺害した事件だが、そこには被告の恋人がソープ嬢であることが記されていて、しかもそこをやたら強調している。ことさら執拗にセックスワーカーであるとの記述をくりかえすさまは異様ですらある。殺人を教唆したわけでもないのに、まるで彼女が加害者であるかのような、諸悪の根源かのような書かれ方。平然と差別する司法に呆然とするしかない。あげく、交際に反対するのも、婚約破棄を強要するのも、相手がソープ嬢なのだから当然だとそこにははっきり書かれていた。息子の恋人を口汚く罵ったことについても、親なのだからあたりまえ、なんら落ち度はない、との記述。もちろん殺されるほどの落ち度ではなかっただろう。でも被告の兄弟は法廷で証言している。両親の罵詈雑言は聞くに耐えなかった、被告に同情すると。ちなみに娼婦や男娼ばかりを狙ったれいの連続殺人事件は、二審の判決を破棄し、最高裁で死刑が確定した。「売春行為自体が落ち度とはいえない」それが破棄の理由だった。
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