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シュピルマンの時計
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シュピルマンの時計

クリストファー・W.A.スピルマン(著者)

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シュピルマンの時計

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2003/08/25
JAN 9784093874595

シュピルマンの時計

¥1,595

商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

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2021/12/01

『戦場のピアニスト』は多くの人に見られた映画だ。 シュピルマンのその後の人生を息子が描くという形態をとる本書には、映画で知りえなかった父、夫、ピアニストとしてのシュピルマンが多く記されている。 ポランスキー監督の映画、『戦場のピアニスト』は、シュピルマンの回想記『ある都市の死』を...

『戦場のピアニスト』は多くの人に見られた映画だ。 シュピルマンのその後の人生を息子が描くという形態をとる本書には、映画で知りえなかった父、夫、ピアニストとしてのシュピルマンが多く記されている。 ポランスキー監督の映画、『戦場のピアニスト』は、シュピルマンの回想記『ある都市の死』を原作とするが、その『ある都市の死』は、1946年に出版されている。 シュピルマンを匿い救ったドイツ将校のホーゼンフェルト大尉との出会いは1944年11月であり、ほどなくドイツは敗北しシュピルマンの命がけの隠遁生活も終わり解放されるのであるが、こんなにもすぐに回想記が出版されていたとは知らなかった。 そして、1951年、ホーゼンフェルト大尉夫人から彼の元に収容所にいる夫を助けて欲しいという手紙がシュピルマンに届く。大尉の存命を知ったシュピルマンは手を尽くすが、大尉は1952年スターリングラード収容所で心身を病んで亡くなる。 ホーゼンフェルト大尉は、元高校教師のヒューマニストであり、彼が助けたユダヤ人はシュピルマンだけではなく、数百人もいたのではないかとクリスは回想する。 ユダヤ人のシュピルマンにドイツ人将校は敬語で話しかけており、それが、映画の日本語字幕には反映されていないことをクリスは残念な事柄として指摘している。 1945年に終戦を迎えたシュピルマンは、その後、ハンナという年若い医学生と知り合い結婚する。 その第一子として誕生したのが、クリスであり、その下にもう一人弟が生まれている。 クリスはホーゼンフェルト大尉が亡くなる1年前の1951年に生まれている。父となったシュピルマンはカメラを趣味とし、子どもや家族の写真を撮っている。本書には家族の写真が幾枚も掲載され、成長するに従って面立ちが父のシュピルマンに似てくるクリスが見受けられる。 父としてのシュピルマンは、我が子にピアノを教えたことがないという。そしてシュピルマンはピアニストとして生き、最後までピアニストであったとクリスは綴る。 シュピルマンは『戦場のピアニスト』の監督であるポランスキーとも以前から面識があり、ポランスキーが生前のシュピルマンの人となりを知って作られた映画であることを思うと感慨深さが増す。 本書の表紙の時計は、クリスが父のシュピルマンから譲られ大事にしているものだという。時計を戦時中とられたシュピルマンは戦後、時計を真っ先に買ったという。父が刻んだ時を息子は守りそして息子も時を刻んでいく。 クリスはポーランドで教育を受け、ロシアに渡ったり、ロンドンやアメリカで学んだりするが、日本人女性と結婚し九州に住んでいる。(今はまたアメリカなのかもしれないが) クリスはクリストファー・ウワディスワフ・アントニ・シュピルマンという名前だ。しかし、日本人にはシュピルマンの「SZ」を正確に発音できるひとが滅多にいないことを知り、スピルマンと片假名明記することに決めたという。 なので、ピアニスト シュピルマン の息子はクリストファー・ウワディスワフ・アントニ・スピルマン。

Posted by ブクログ

2012/02/09

映画「戦場のピアニスト」の主人公シュピルマンの息子クリストファー・W.A・スピルマンによる自身と父親シュピルマンの回顧録。 本書表紙の腕時計は、氏が父親から譲り受けたIWCの名機Cal.89。 この腕時計、テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」で、氏が出演し、鑑定に出品されたことも...

映画「戦場のピアニスト」の主人公シュピルマンの息子クリストファー・W.A・スピルマンによる自身と父親シュピルマンの回顧録。 本書表紙の腕時計は、氏が父親から譲り受けたIWCの名機Cal.89。 この腕時計、テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」で、氏が出演し、鑑定に出品されたこともある。

Posted by ブクログ

2010/10/30

映画『戦場のピアニスト』を観た後に必読の本だと思う。 あれだけの体験をした人が、その後どう生きたのかが知りたかった。 血縁者を全員失っても生き抜いたシュピルマンと共に、戦争の極限状態でも彼を助けた人々にこそ「人間の強さ」を感じた。 本書にはまさにその点がしっかり書かれていて、シュ...

映画『戦場のピアニスト』を観た後に必読の本だと思う。 あれだけの体験をした人が、その後どう生きたのかが知りたかった。 血縁者を全員失っても生き抜いたシュピルマンと共に、戦争の極限状態でも彼を助けた人々にこそ「人間の強さ」を感じた。 本書にはまさにその点がしっかり書かれていて、シュピルマンの生涯を自分なりに飲み込むことができたように思う。

Posted by ブクログ

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