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ふたたびの恋 シナリオ シナリオ
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ふたたびの恋 シナリオ シナリオ

野沢尚(著者)

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ふたたびの恋 シナリオ シナリオ

定価 ¥3,080

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商品詳細

内容紹介 //付属品~CD1枚付
販売会社/発売会社 パルコ/
発売年月日 2003/12/28
JAN 9784891946807

ふたたびの恋 シナリオ

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商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2022/10/01

実際は☆3.5。 あぁぁぁ、やっぱり野沢氏は好きです。 野沢氏のミステリは(恐らく)全て読んだのですが、何故かミステリ以外は避けていました。 恋愛をテーマにした短編が三作と、遺稿が収められています。 愛情とか、思いやりとか、そういったものへの共感・気付きはもちろんのこと、野...

実際は☆3.5。 あぁぁぁ、やっぱり野沢氏は好きです。 野沢氏のミステリは(恐らく)全て読んだのですが、何故かミステリ以外は避けていました。 恋愛をテーマにした短編が三作と、遺稿が収められています。 愛情とか、思いやりとか、そういったものへの共感・気付きはもちろんのこと、野沢氏の文章構成力は、やはり類い稀なものがあると、改めて感じ入りました。 情景が浮かぶ描写、登場人物と同じように高揚し、読み進めるスピードを上げていくテンポの良さ、その後、登場人物と一緒に落ち着きを取り戻し、じっくりと読ませる文面。 活字を追う楽しみを与えてくれる、数少ない作家だと思います。 もっともっと、沢山の作品を遺してほしかったです。

Posted by ブクログ

2015/09/16

季節外れの沖縄のリゾートホテル。その2階にあるサンセットバーは、バーテンダーである澤田の城。 そこにやって来た宿泊客の室生晃一は、かつての人気脚本家で、彼のドラマを見ていた澤田は、彼の正体にすぐに気付いてしまう。 そして。その室生がシナリオライターのスクールで講師をしていたときの...

季節外れの沖縄のリゾートホテル。その2階にあるサンセットバーは、バーテンダーである澤田の城。 そこにやって来た宿泊客の室生晃一は、かつての人気脚本家で、彼のドラマを見ていた澤田は、彼の正体にすぐに気付いてしまう。 そして。その室生がシナリオライターのスクールで講師をしていたときの教え子であり、元愛人の大木新子も同じホテルにやってくる。彼女は現在、超売れっ子のシナリオライターだ。 バーで再会した二人は、やがて新子の新作のプロット作りのためのセッションを始めることになるが......。 2015年9月15日、読了。 初稿からボツにしたセリフや、稽古中に足されたセリフや設定などが野沢さんの解説と共に挿入されていて、そこもまた楽しめました。 室生は野沢さん自身ではないけれど、野沢さんを反映させた人物だと思わされます。 室生が新子に「このストーリーで、君は何を祈る」と聞くシーンがあるのですが、野沢さん自身、作品には祈りをこめて書いている、と。 その祈りを感じられる作品が野沢さん作品にはたくさんあるなぁと、しみじみしてしまいました。 2003年の夏祭が終わった。 (中略) 「次の舞台では何を書くのだ?」と自分に問いかけてみる。 書きたいものは、もちろんあるさ。 そうあとがきで書いていた野沢尚さんは、1年も経たない2004年6月28日に自らの命を絶ちました。享年44歳。 作中に「数字の取れない文学脚本家」と言われたことがある、という記述があります。数字が全てではないはずなのに、そればかりが注目されるテレビ界。 今回、読み返してみて思ったこと。野沢さんはそんなテレビ界に絶望して、大切な祈りを失くしてしまったのでしょうか。本当に悲しいです。

Posted by ブクログ

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