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詩歌の待ち伏せ(下)
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詩歌の待ち伏せ(下)

北村薫(著者)

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詩歌の待ち伏せ(下)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/
発売年月日 2003/10/30
JAN 9784163653600

詩歌の待ち伏せ(下)

¥550

商品レビュー

4.3

8件のお客様レビュー

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2022/02/02

最近、本を買うことを控えようと思っています。蔵書を減らしたい、整理する必要があると思い、第一歩が買わないこと、だから、これまで読んだ本を丁寧に再読しようと思いました。 詩歌の待ち伏せ(下)を読み終えました。なぜ(下)だったのかというと、(上)より手前、手が届きやすかったからです。...

最近、本を買うことを控えようと思っています。蔵書を減らしたい、整理する必要があると思い、第一歩が買わないこと、だから、これまで読んだ本を丁寧に再読しようと思いました。 詩歌の待ち伏せ(下)を読み終えました。なぜ(下)だったのかというと、(上)より手前、手が届きやすかったからです。読後の最初の感想は「すぐに(上)を読まなくちゃ」でした。 この本の中には「円紫師匠」「わたし」「中野のお父さん」と娘、山登りが好きなお嬢さん、その原点というか、むしろあの人たちみんなが住んでいました。待ち伏せしていた詩歌から、言葉との大切な出合い、人との出会い、繋がりの不思議を大切に探っていく心温まるミステリー。作者の真骨頂がここにある、というのが私の感想です。ならば、当然、上巻も読まねばなりません。 いつでも優しく温かく、かつ人間を俯瞰して描いてくれる作者は本当の達人だと思います。 自分でもよく分からない印象ですが、若葉の季節が似合うような、そんな文章です。

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2021/06/09

 巻頭「秋風星落五丈原」の考証が興味深い。意に染まない詩文を一行削除した柴錬のへの字ぐちが見えてくる。  大川宣純「てんごう」。方言ならではの訴求力。埋もれた地方詩人を掘り起こす北村薫の眼力。  「少年探偵江戸川乱歩全集 内容紹介」、期せずして紹介文が詩になっている。現代芸術に「...

 巻頭「秋風星落五丈原」の考証が興味深い。意に染まない詩文を一行削除した柴錬のへの字ぐちが見えてくる。  大川宣純「てんごう」。方言ならではの訴求力。埋もれた地方詩人を掘り起こす北村薫の眼力。  「少年探偵江戸川乱歩全集 内容紹介」、期せずして紹介文が詩になっている。現代芸術に「鑑賞者との共作」という定義があったように思う。詩もそのようだ。

Posted by ブクログ

2020/12/30

 ミステリーの世界ではもう知らない人はいない北村薫の、ちょっと横道のようなエッセイ集ですが、それはそれ、ヤッパリ、ミステリーな仕立てになっていて、今時めずらしく「文学」と正面から向き合っている、古めかしい感じがとてもいいわけですが、そういえば、もう、二種類も文庫化されているこの本...

 ミステリーの世界ではもう知らない人はいない北村薫の、ちょっと横道のようなエッセイ集ですが、それはそれ、ヤッパリ、ミステリーな仕立てになっていて、今時めずらしく「文学」と正面から向き合っている、古めかしい感じがとてもいいわけですが、そういえば、もう、二種類も文庫化されているこの本を単行本で購入し、こうしてレビューなんぞを書いているぼくも、かなり「ガラパゴス」化していると謗られても仕方がないわけですが、内容は内容で、このご時世、こんな話題を喜ぶ「読者」というのが本当に存在するのかどうか、自分のことは棚に上げて、妙に疑心暗鬼に陥ったりしながら、明治文学の大系本や歌人文庫を図書館の棚に探す楽しみに誘ってくれる、北村薫の手管に感心しながら読み終えました。  無理やり、一文で書きましたが、本書の内容とは何の関係もありません。もう少し真面目な感想はブログに書きました。覗いてみてください。  https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202011280000/  

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