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地球に落ちて来た男
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 扶桑社 |
発売年月日 | 2003/11/30 |
JAN | 9784594042530 |
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地球に落ちて来た男
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最近見た映画「ハスラー」の原作者が「地球に落ちて来た男」も書いていると知り、びっくり? して読んでみた。映画「地球に落ちて来た男」はその昔劇場で見ていて、デヴィッド・ボウイが鏡の前でカラー・コンタクトをべりっと剥がす場面しか記憶に残ってない。筋もまったく覚えていない。 一人地球...
最近見た映画「ハスラー」の原作者が「地球に落ちて来た男」も書いていると知り、びっくり? して読んでみた。映画「地球に落ちて来た男」はその昔劇場で見ていて、デヴィッド・ボウイが鏡の前でカラー・コンタクトをべりっと剥がす場面しか記憶に残ってない。筋もまったく覚えていない。 一人地球にやって来た異星のアンシア人、ニュートン。故国の星は戦争により破壊されいまや300人以下になってしまった。さる使命を帯びているのだが・・ 最後はとても悲しい。こんな終わりってあるかよう。それに映画の筋を覚えていない割には、デヴィッド・ボウイの印象は強烈で、ニュートンとデヴィッド・ボウイが混然一体となり、ボウイが亡くなってしまっていることで、よけいに最後が寂しい。・・それになんと本日1月10日はボウイの命日ではないですか。 この本の表紙の青白い細い体は捕らわれた最後あたりの場面だろうか。描かれるアンシア人そのものだ。コンタクトを剥がす場面は、一人地球で出自を偽り任務を果たす中での孤独にいたたまれなくなり、本来の「目」を見る場面だった。 書かれたのが1963年で、場面設定は1985年から1990年。音楽は500曲が録音されている自動カートリッジの鉄の玉になっている、などという記述があり、まさに現実になっている。またアメリカの社会状況も皮肉っているのか、お金のある階層と、ニュートンが知り合いになる女性が生活保護で暮らしている、など社会階層の描写もあり、さらに「ウォーターゲート事件がなにも、まったくなにも変えなかった」との描写がある。これは訳者解説にもあるが、映画化の際、改稿されたのだろうか?とある。 宇宙人との設定になってはいるが、捕われて本来の目的が達せられなく、体にも変調を来す様は、はつらつとした若者から気が付くと年取って、俺の人生こんなもの? なんてふと思う、そんな読みもしてしまう。 また解説に、作者の言葉があり「私は偽りの自伝をいつも書いているのだと思う。その形式が、私の知る限り、他の人たちを感動させている。ときどき、他人から疎外されていると感じることがあるが、若い時は、その感情が今よりずっと強かった。私の主な登場人物たちは、ビリアードのプレイヤーであることで、火星から来たことで、ロボットであることで、読書やアルコールにしか生きがいを見いだせない人間であることで、世の中から疎外されている。私は精神的に抑圧されている人々を描くのが好きだし、執筆中、それに真剣に取り組んでいる」 映画は紀伊國屋ホールで「ラスト・ショー」との二本立てで見た記憶。1979年の初頭だった気がするのだが。満員だった。それとも77年の2月の封切り時だったのだろうか? 映画化は1976年で日本封切りは1977年2月。翻訳はこの扶桑社の2003年版が初訳ということだ。 1963発表 2003.11.30第1刷 図書館
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1977年に日本で封切られた映画の原作。なんと日本語訳が出たのは2003年のこと。意外。 読むうちに、この地球に落ちてきたアンシア人、T.J.ニュートンは、まさに若かりし頃のデビット・ボウイにしか演じられないのではないかと思えてきます。 地球の重力に耐え切れないほどの華奢な体、...
1977年に日本で封切られた映画の原作。なんと日本語訳が出たのは2003年のこと。意外。 読むうちに、この地球に落ちてきたアンシア人、T.J.ニュートンは、まさに若かりし頃のデビット・ボウイにしか演じられないのではないかと思えてきます。 地球の重力に耐え切れないほどの華奢な体、ひげの生えない顔。 デビット・ボウイを知らない人でも表紙の写真を見れば、わかってもらえる気がする。 地球よりもはるかに文明が進んだ星、そして核戦争の果てに荒廃してしまった星、アンシアからやってきたニュートン。 使命を背負い、たった一人で、ある計画に着手する。 そしてその行く末は――というお話。 エイリアンの孤独さがひしひしと身に沁みるように描かれる。 ここで描かれている未来は、今やすでに過去となっているけれど、そんなことはスルーして、一人の異星人の物語に心を寄せて読めばよいと思います。 映画、見たことないけど、いくつか違う点があるらしい。 なので、あまり見たくないなあ。 デビット・ボウイのイメージを思い浮かべながら読むだけで十分、かな。
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