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白檀の刑(下)
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2003/07/25 |
JAN | 9784120034107 |
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白檀の刑(下)
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清朝末期の中国地方都市における、一人の処刑される老人を中心として繰り広げられる、その娘や県知事や処刑人たちの人間模様。全編を通じて猫腔という地方演劇仕立てになっており、高らかに歌い上げられる芝居文句などは、翻訳ではなく元の音や韻を知りたいものだと思わせられる。 物語を貫く強烈な背...
清朝末期の中国地方都市における、一人の処刑される老人を中心として繰り広げられる、その娘や県知事や処刑人たちの人間模様。全編を通じて猫腔という地方演劇仕立てになっており、高らかに歌い上げられる芝居文句などは、翻訳ではなく元の音や韻を知りたいものだと思わせられる。 物語を貫く強烈な背骨として感じるのは、やはり当時の外国列強による中国侵略に対する庶民たちの怒りや屈辱である。実質的な治外法権がいかに残酷で理不尽なものか、実感できる。一方で、保身しか頭にない高官たちに腐敗した朝廷。そんななかで良心を持ちつつ、身を投げ打つまでの勇気はない県知事・銭丁の選ぶ道に、しみじみと感じるところがあった。
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ガッツリした物語が読みたいと思って本棚眺めてたら、買ったきり未読の上下巻見つけたので読んでみた。莫言は十何年か前に「酒国」だけ読んで、あとはハードカバー上下巻はお財布的に厳しいなぁ、とスルーしてたら古本で発見したので買ってたみたい。 処刑の描写のゾクゾク感がスゴい。背筋が凍るとい...
ガッツリした物語が読みたいと思って本棚眺めてたら、買ったきり未読の上下巻見つけたので読んでみた。莫言は十何年か前に「酒国」だけ読んで、あとはハードカバー上下巻はお財布的に厳しいなぁ、とスルーしてたら古本で発見したので買ってたみたい。 処刑の描写のゾクゾク感がスゴい。背筋が凍るというか。そして芝居のワクワク感。「酒国」に比べるとシュール感はないけど、それはそれとして十分おもしろい。
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