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危ない精神分析 マインドハッカーたちの詐術
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 亜紀書房/ |
発売年月日 | 2003/08/08 |
JAN | 9784750503042 |
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危ない精神分析
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商品レビュー
3.3
10件のお客様レビュー
「危ない」という単語に釣られて読了。 「精神分析家たちは自分がドラマチックな悲劇の中の救済者になりたかったのだろう」という部分が人と関わる仕事をする上で他人事ではないなと感じた。 「トランスジェンダーになりたい少女たち」とどこか似ているなと読んでいて感じたのだがおそらく、幼い頃の...
「危ない」という単語に釣られて読了。 「精神分析家たちは自分がドラマチックな悲劇の中の救済者になりたかったのだろう」という部分が人と関わる仕事をする上で他人事ではないなと感じた。 「トランスジェンダーになりたい少女たち」とどこか似ているなと読んでいて感じたのだがおそらく、幼い頃の記憶を周囲の生活環境と悪意のある外部からの影響で改竄されてしまうところに共通点があったからなのだろうなと思う。
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告発本であり、警鐘であった。 科学的に正しくない事が、ドラマや映画、漫画などで自然と浸透して、常識化されている場合がある。本書が取り上げるのは「精神分析」の誤解や危険性についてだ。 PTSDの概念を日本社会に広めたのはルイスハーマンによる『心的外傷と回復』という一冊の本。著者...
告発本であり、警鐘であった。 科学的に正しくない事が、ドラマや映画、漫画などで自然と浸透して、常識化されている場合がある。本書が取り上げるのは「精神分析」の誤解や危険性についてだ。 PTSDの概念を日本社会に広めたのはルイスハーマンによる『心的外傷と回復』という一冊の本。著者は、偽りの記憶を植え付けるようなマインドハッカーであると言うのだ。本書により、偽りの記憶症候群という実の父親に性的虐待を受けたことでの告訴がアメリカのムーブメントとなった。 アメリカで記憶回復療法と呼ばれるカウンセリングが1980年代後半から90年代に流行したのだ。過去のショッキングな体験はトラウマと言う特別な心の傷になるというのが、何となく私たちも理解している事だが、これは確実な事ではなく、まして、トラウマの元になった記憶を蘇らせることによって劇的に治癒するというのは、極めて危険な行為だ。何故なら、脳はこの治療により、ありもしない記憶をでっち上げるという事例が多発したからだ。 92年、認知心理学者たちが次々に偽りの記憶を作り出せるという研究を発表した。精神科医のギャナウェイ博士に至っては、許可を得た被験者に対して催眠をかけることによってUFOに誘拐されたという偽りの記憶を生じさせることにも成功した。しかも被験者は実験後の1年間、偽りの記憶のワンシーンが何度もフラッシュバックしたという。 セラピストに全面的に服従し、完全に信じ込むことだけを要求された。そうして、抑圧されていた記憶が蘇ってくる。ありもしない記憶が。 現在の発達心理学は、幼児期の体験の人格形成への影響の大きさを過大評価してきたと言う方向をとっている。過去に起こったことが現在にどれほど影響を及ぼしているかと言うことを証明することは不可能である。現状を過去からの因果で理解したい気持ちは分かる。しかし、体験がそこまで支配的なのか、私も常に疑問を持っていたので、本書の主張がよく分かる気がした。兎にも角にも、人間はストーリーが好きだし、ストーリーを作りたがる生き物だ。
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問題を解決するためには、小さな変化があればそれでよい。小さな改善を見つけ出し、どうして成功できたのかを考え、それを次のより大きな成功へと結びつけていく。
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