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しあわせの理由 ハヤカワ文庫SF
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商品詳細
| 内容紹介 | 内容:適切な愛. 闇の中へ. 愛撫. 道徳的ウイルス学者. 移相夢. チェルノブイリの聖母. ボーダー・ガード. 血をわけた姉妹. しあわせの理由 |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2003/07/31 |
| JAN | 9784150114510 |

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商品レビュー
3.7
97件のお客様レビュー
多彩なテーマが織り交ぜられた短編集は、SFから医療サスペンスまで幅広いジャンルを楽しめる作品です。特に、感情のコントロールを巡る哲学的な問いや、未来社会の倫理観に挑むストーリーが印象的で、読者に深く考えさせる要素が詰まっています。量子サッカーを題材にした作品では、人類の死や苦悩といった普遍的なテーマが描かれ、斬新な視点を提供します。難解な科学的考証がある一方で、一般的な小説としても楽しめるため、SF初心者でも入りやすい印象があります。また、登場人物の価値観や倫理観に揺れ動くさまが描かれ、読者自身の背景によって異なる読後感をもたらすことが特徴です。全体を通して、刺激的なテーマと魅力的な物語が詰まった作品と言えるでしょう。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
上手くまとまった面白い短編集、というよりかは「ちょっと面白い設定とかSF考えたからちょっと見てくれや」みたいな、発想博覧会的な趣がある。 量子サッカー(フィールド全体に波動関数としてボールが存在しており、プレイヤーたちが自由に動きそのエネルギー状態を遷移させることで、相手のゴー...
上手くまとまった面白い短編集、というよりかは「ちょっと面白い設定とかSF考えたからちょっと見てくれや」みたいな、発想博覧会的な趣がある。 量子サッカー(フィールド全体に波動関数としてボールが存在しており、プレイヤーたちが自由に動きそのエネルギー状態を遷移させることで、相手のゴール内にボールの存在確率を50%以上に収束させるスポーツ)とかその典型例だと思う。 もちろん人情的な話もあり、悲劇もあり、かなり幅広い短編sが収められている。 ディアスポラとかゼンデギとかその辺の長編から始めるよりかはこういう短編から読み始めた方が、グレッグ・イーガンの作風と振れ幅を知れていいのかなとは思う
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やたらと高評価のイーガンだが、個人的には全編つまらなかった。がっかり。著者の考えた設定集や思考実験ノートを読まされている気分。物語に昇華していない。
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全9編によるハードSFの短編集。 絵画を実際に再現するため、人を攫っては絵画に合わせて人体改造していく「愛撫」や、ワームホールに囚われた人物を救出に向かう「闇の中へ」など、ユニークな設定が目白押しです。 しかし、個人的には表題作以外はどうにものめり込めず、あまり楽しめませんでした...
全9編によるハードSFの短編集。 絵画を実際に再現するため、人を攫っては絵画に合わせて人体改造していく「愛撫」や、ワームホールに囚われた人物を救出に向かう「闇の中へ」など、ユニークな設定が目白押しです。 しかし、個人的には表題作以外はどうにものめり込めず、あまり楽しめませんでした。全般的に設定が細かすぎる傾向があります。 例えば「道徳的ウィルス学者」では、不倫をした者や同性愛者など、主人公が不道徳と見なす人間を殺すためのウィルスをばらまく物語ですが、このウィルスの設定が「どのタイミングで染色体にコピーされ、変異し、受容体に取りつき、どのように擬態するか」といった仕組みが、あらゆるパターンを網羅するように延々と解説されます。 著者の博識ゆえか、フワッとした説明で済みそうな箇所にも緻密な理屈づけが施されており、説明が長すぎて結局頭に入りきらないまま読み進めることになります。 本題と末節の区別がつかなくなり、骨の折れる読書でした。 恐らく著者の意図は、独創的なアイデアとその設定の作り込み、そして作中のキャラクターを通じたメッセージ性や思考実験の面白さにあり、物語はあくまで舞台装置なのでしょう。 ただ、私自身は登場人物のドラマを読みたいタイプなので、あまり好みが合いませんでした。 その中で表題作「しあわせの理由」は別格の面白さでした。 脳に巣食ったウィルスを除染した際に幸福感(ホルモン)を生み出せなくなった主人公が、脳細胞を代替するメモリを埋め込むと今度はあらゆる物事に幸福を感じるようになってしまうという物語です。 他人の脳細胞データから作成したメモリを埋め込むという設定も興味深いのですが、主人公は言わば「他者の評価軸で動く人間」となっており、Twitterの登場以前から、他者評価に幸福を左右される現代的な人間像を予見していたような、その慧眼には驚かされました。 運動に幸福感を覚えるよう設定してダイエットに勤しむ描写など、あすけんと組み合わせたような発想も秀逸です。 他人の感情が共存する状態を、希望を込めて描いているのがとても良かったです。 この状態を異常ではなく、人間にしかできない知性の継承として捉えており、人間讃歌のドラマへと昇華させた手腕は見事でした。 全体としては自分の好みとはややズレる短編集でしたが、表題作「しあわせの理由」だけでも読む価値のある一冊だと思います。
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