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一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する
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一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する

鹿島田真希(著者)

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一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社/
発売年月日 2003/05/17
JAN 9784309015491

一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する

¥220

商品レビュー

3.1

13件のお客様レビュー

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2015/07/22

聖書の創世や受難の物語と現代の教室や男女関係の物語を重ね合わせて、そこに古代から現代にいたるまでかわることのない人間の不安を、やや神秘的な雰囲気で浮かび上がらせようとしている、ような気がする。聖書についても女子の世界についても、実生活の中で体感することのないので、何かありそうだけ...

聖書の創世や受難の物語と現代の教室や男女関係の物語を重ね合わせて、そこに古代から現代にいたるまでかわることのない人間の不安を、やや神秘的な雰囲気で浮かび上がらせようとしている、ような気がする。聖書についても女子の世界についても、実生活の中で体感することのないので、何かありそうだけどよくわからなかった、というのが正直なところ。5編の中では「この世の果てでのキャンプ」が一番しっくりきた。

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2015/03/02

鹿島田真希の原点(デビュー作は『二匹』だが以降の著作の方向性はこの作品で決定づけられている)と思う。無力さ、孤立感、絶望と呼ぶことすらできない絶望、名まえを失くす閉塞感と名まえを手放す開放感、徹底した無個性の特異さ、愚者の聖性、抑圧された性欲の虚構化、それが、この世で唯一真実とさ...

鹿島田真希の原点(デビュー作は『二匹』だが以降の著作の方向性はこの作品で決定づけられている)と思う。無力さ、孤立感、絶望と呼ぶことすらできない絶望、名まえを失くす閉塞感と名まえを手放す開放感、徹底した無個性の特異さ、愚者の聖性、抑圧された性欲の虚構化、それが、この世で唯一真実とされる虚構である「聖書」の、モチーフや象徴を戯画化する形で描かれる着想と構成、その様式美。著者の様式美は後に、完全過ぎて違和感すらある平凡さ、に行き着くがこの作品ではまだ隙だらけであり、その揺らぎ自体が不安定で面白い。

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2015/03/02

☆4 水無瀬 鹿島田真希の原点(デビュー作は『二匹』だが以降の著作の方向性はこの作品で決定づけられている)と思う。無力さ、孤立感、絶望と呼ぶことすらできない絶望、名まえを失くす閉塞感と名まえを手放す開放感、徹底した無個性の特異さ、愚者の聖性、抑圧された性欲の虚構化、それが、この世...

☆4 水無瀬 鹿島田真希の原点(デビュー作は『二匹』だが以降の著作の方向性はこの作品で決定づけられている)と思う。無力さ、孤立感、絶望と呼ぶことすらできない絶望、名まえを失くす閉塞感と名まえを手放す開放感、徹底した無個性の特異さ、愚者の聖性、抑圧された性欲の虚構化、それが、この世で唯一真実とされる虚構である「聖書」の、モチーフや象徴を戯画化する形で描かれる着想と構成、その様式美。著者の様式美は後に、完全過ぎて違和感すらある平凡さ、に行き着くがこの作品ではまだ隙だらけであり、その揺らぎ自体が不安定で面白い。

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