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昆虫探偵 シロコパκ氏の華麗なる推理
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 世界文化社/ |
発売年月日 | 2002/03/20 |
JAN | 9784418025039 |
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昆虫探偵
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商品レビュー
3.7
4件のお客様レビュー
ミステリ短編集。昆虫。 ミステリとしては、ユーモアミステリのような印象。 この設定は評価せざるを得ない。 やはり作者は鬼才。大衆受けする内容ではないが、好きな人には傑作でしょう。 国内ミステリを意識した章のタイトルも面白い。
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昆虫探偵です。昆虫が探偵なのです。 熊ん蜂の探偵・シロコパ氏、その助手でヤマトゴキブリのペリプラ葉古、そしてオオクロアリのカンポノタス刑事の三匹が虫世界の事件について推理する短編集です。 この中のペリプラ葉古は元人間で、ある日起きるとゴキブリになっていた、というところから始まり...
昆虫探偵です。昆虫が探偵なのです。 熊ん蜂の探偵・シロコパ氏、その助手でヤマトゴキブリのペリプラ葉古、そしてオオクロアリのカンポノタス刑事の三匹が虫世界の事件について推理する短編集です。 この中のペリプラ葉古は元人間で、ある日起きるとゴキブリになっていた、というところから始まります。 のっけから「おいおい」なのですが、これが読み進めると虫世界にとっぷり浸ってしまうのです。 事件は全て虫世界のルールと昆虫の生態にのっとって起こります。これが本当に見事なのです。 そこには怨恨や嫉妬など人間界の動機は全くあてはまりません。虫の世界では生存と種の保存が第一なのですから。 それなのに起きてしまう事件。これについての三匹の掛け合いもとても楽しかったです。 それぞれの短編のタイトルは日本の古典推理小説からとられています。 「蝶々殺蛾事件」(横溝正史「蝶々殺人事件」←これだけ読んだことがあります) 「哲学虫(てつがくしゃ)の密室」(笠井潔「哲学者の密室」) 「昼のセミ」(北村薫「夜の蝉」) 「吸血の池」(二階堂黎人「吸血の家」) 「生けるアカハネの死」(山口雅也「生ける屍の死」) 「ハチの悲劇」(法月綸太郎「一の悲劇」) これだけでも楽しいのですが、それぞれの虫についての生態も読んでいて感心してしまいました。よくもまあこれだけ推理小説に組み上げられたなぁと。 非常にユニークで勉強になる作品でした。
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地味で目立たない『葉古小吉』(人間♂)は、目が覚めるとゴキブリになっていた。彼は『プリペラ葉古』と名乗り、熊ん蜂探偵事務所で助手として働き始める。もちろん持ち込まれる事件は昆虫の世界のものである。ところが、探偵のクマバチ『シロコパκ(カッパ)』の推理はどこか調子っぱずれ、ライバル...
地味で目立たない『葉古小吉』(人間♂)は、目が覚めるとゴキブリになっていた。彼は『プリペラ葉古』と名乗り、熊ん蜂探偵事務所で助手として働き始める。もちろん持ち込まれる事件は昆虫の世界のものである。ところが、探偵のクマバチ『シロコパκ(カッパ)』の推理はどこか調子っぱずれ、ライバルのクロオオアリの『カンポノタス』刑事にいつも手柄を取られる始末・・・ 昆虫の生態や習性を使った異色探偵小説。 まず題名を見て、昆虫をトリックに使った謎を解く昆虫に詳しい探偵ものか、はたまた昆虫解説図鑑的なものかな、などと思ったのですが、そのままずばり探偵が昆虫でした。 もともと敵が多い昆虫世界なので死ぬのは珍しくないのですが、それでは説明のつかない不可解な出来事を解明しなくてはならないという、なんともムズカシイ事件です。『葉古』もよく「昆虫界に人間の論理は通用しない」と言われる通り、普通殺人となりえる動機は通用せず事件性には乏しいですが、作者の昆虫への愛着は伝わってきました。時折入る人間への皮肉もきいてます。 後書きもどきを読んで納得です。ああ、やっぱり「ファーブル昆虫記」好きだったんだね。 彼は偉大だよね、なんてったて『ふんころがし』を有名人にしたてあげたのだもの。 ちょっと逸れちゃいましたが、理系の作家さんが頑張ってるのをみると嬉しくなってしまいます。
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