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葬儀と墓の現在 民俗の変容
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葬儀と墓の現在 民俗の変容

国立歴史民俗博物館(編者)

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葬儀と墓の現在 民俗の変容

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 吉川弘文館/
発売年月日 2002/12/20
JAN 9784642077941

葬儀と墓の現在

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2016/11/28

葬送儀礼の三種類の立場の人。死者の家族や親族など血縁関係者、葬式組や講中などと呼ばれる近隣の地縁関係者、僧侶などの職能者。死者に触れるなどの直接なことは血縁関係者がおこなってきた。しかし、遺体処理が血縁関係者から職能者の手へと急速に移行した。ここでわかる労力分担という経済外的関係...

葬送儀礼の三種類の立場の人。死者の家族や親族など血縁関係者、葬式組や講中などと呼ばれる近隣の地縁関係者、僧侶などの職能者。死者に触れるなどの直接なことは血縁関係者がおこなってきた。しかし、遺体処理が血縁関係者から職能者の手へと急速に移行した。ここでわかる労力分担という経済外的関係から経済的関係への移行、つまり葬儀の商品化がみられる。(現代に見られるなんでも簡単にすまそうとする考えが、葬儀も商品化したのではないか?)多様なサービスの選択の時代へと変化している。 このような役割分担の変化、儀礼の省略化の進行は死者の霊魂に対する観念の変化にも繋がる可能性がある。ようは死霊への恐怖から生まれた儀礼を省略することは、死霊への恐れの希薄化という現象が起こっていた。222ページ 1990年代から病院死が増加し、死とは伝統的に肉体から霊魂の遊離とみなされてきたものとは異なり、個人の生命の終焉とみなされるようになたてきた。つまり、死者は遺骸と死霊ではなく、死体と死者、すなわち霊魂から生命へという認識の変化が起こっている。これまでのように注意深く死後の世界への旅立ちの儀礼を施さねば死者が祟るしれいとなるという恐ろしい存在から、個性をもつ親愛なる個人として記憶される存在へと変わった。死をめぐる不安は自分の死への恐怖や死に方への不安。遺体の処理の仕方について。自己のアイデンティティに関するものである。尊厳死や散骨や樹木そうなどへの模索も、このようなゆらぎの時代をよくはんえいしている。家が小さくなってきている(核家族化)、またはまわりの老齢化でいえで葬儀ができない。なので葬儀サービスが需要がある。SOGIという雑誌がある。葬儀屋遺産などすべて委託してやるNGO組織ができた。核家族の最晩年は独居老人。それをサポートできるネットワークが必要。ここ数年でお葬式の中で何が残って何がなくなるのか注目するのが大切。浄めに対する価値観。墓埋法ぼまい法 かつて地縁社会であり選択の自由もなければ責任もない。今の時代の責任とは、先祖を無縁仏にしないようにする。責任ある選択が必要。 としか社会の中で核家族が作りだす墓とは何か、死という喪失を肉体、精神、社会関係という三者の処理の中で新しい社会はどう補完していくのか。伝統的な大家族と地域社会、核家族と企業社会、核家族の行き着く先の個人化した家族、最後の個人を支えるものは何か。一種のボランたりーな契約関係的な集団がこれからの使徒葬儀とはかを支えていくのではないか。岩手県エンディングセンターの活動。

Posted by ブクログ

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