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企業生命力
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日経BP社/日経BP出版センター |
発売年月日 | 2002/04/15 |
JAN | 9784822242756 |
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企業生命力
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
・数百年続く長寿企業の特徴 (1)環境に敏感である (2)強い結束力と独自性がある (3)寛大である(権力の分散化) (4)資金調達で保守的である ・利益追求のみに走ると、企業の寿命は短くなる ・長寿型の企業(リビングカンパニー)であったとしても、利益追求型の企業(エコノミックカンパニー)に方針を転換した途端、数年で命脈が尽きる。
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シェルの戦略担当の上級副社長を務めたアリー・デ・グースの「生き物としての企業」論。(「企業生命力」というより、ニュアンスはこういう感じに近い) シェルというと、個人的には、シナリオプランニングという手法を採用した「学習する組織」で、その戦略部門には、外部人材も含め、ピエール・...
シェルの戦略担当の上級副社長を務めたアリー・デ・グースの「生き物としての企業」論。(「企業生命力」というより、ニュアンスはこういう感じに近い) シェルというと、個人的には、シナリオプランニングという手法を採用した「学習する組織」で、その戦略部門には、外部人材も含め、ピエール・ワック、ピーター・シュワルツ、キース・ヴァン・デル・ハイデン、ジョセフ・ジャウォースキー、アダム・カヘンなど、こうして名前を列挙するだけでもわくわくしてしまうビジネス思想家,ファシリテーターを輩出した企業である。私も、シナリオ・プランニングには、とても興味をもっていて、シェルにお話をお伺いにいったこともある。 というわけで、シナリオ・プランニングを中核とした学習する組織論を期待して読んでみた。 たしかに、シナリオ・プランニングの考えの基礎にある、人間の認知能力の限界、過去の経験への囚われ、そしてそれを乗り越えるための「未来の記憶」といった話しはでてくる。 だが、衝撃的だったのは、シナリオ・プランニングもいろいろやったけど、それをもって、経営者の認識というか学習する能力が大きく変わったわけではないし、シェルが他社よりも環境変化に素早く対応できたわけではない、シナリオ・プランニングも有名になってしまったので、どちらかというと社外へのアピールとしてやっていて、役員の間では、あまり実用的でない、もっと現実的なことに力をいれるべきだ、といった意見もあった、というところだ。 この発言には謙虚さみたいなものもあるのかもしれないけど、シェルもそんな感じなんだ!とちょっと安心したり、学習する組織を作る難しさに改めて気付いたり、なかなか複雑であった。 が、グースは、外部からやってきたプランナーではなく、あくまでもシェル内部の戦略担当のエキスパートである。そして、親子2代のシェルマンである。シナリオプランニングがいまいちでも、それでめげることなく、いろいろと外部の知見を貪欲に探求していくところに共感する。 で、たどり着いた結論が、タイトルのThe Living Companyという概念、これは通常のキャッシュ製造マシーンとしての The Economic Companyに対する概念である。 と書くと、なーんだ、従業員重視の経営、CSR経営かー、と思われるかもしれない。 実際、内容は、日本の経済団体なんかが、日本的な経営を持ち上げるときの話しと酷似している。 こうした経営こそが、企業が長く生存をつづける、秘訣であると。 そういう意味では、新しい発見は少ないかもしれない。 でも、1997年に、リーマンショック後のポスト資本主義時代の企業のあり方を示唆するような本が、経営学者やプランナーではなく、企業の内部で、なんとか企業の学習能力を高めようと悪戦苦闘している経営者によって書かれていたことに、大きな意義を感じる。
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