日本が100人の村だったら 今の日本昔の日本

水野かおる(著者)

• 販売会社／発売会社: データハウス/
• 発売年月日: 2002/03/20
• JAN: 9784887186569

商品レビュー

2014/01/24

すぐに読み終えられる薄さで、かつての日本と現在を端的に比較するによいテキスト。
2002年刊とのことで、ほかにも出ている同類のタイトル本の中では、本書がはしりだったのではないかと思います。
薄いためか、ページ数が載っていません。　

今でこそ世界最長寿国となった日本ですが、百年前の日本人の平均寿命は、男性44歳、女性45歳だったとのこと。
当時の死亡原因第一位は結核。
第二次世界大戦後に50歳を超えたそうです。
武士や公家時代の人の一生は短かかったというのならわかりますが、たった百年で寿命が倍近くに伸びたというのは、まさに驚きです。

その反面、死亡者100人のうち3人は自殺者だという割合の高さに暗澹とした気持ちになります。
万人にとって住み良い社会ではないということです。

1970年の人たちは肉も乳製品も今の人の約半分しか食べていなかったとのこと。
その分イモを食べていたそうです。
短期間で食の欧米化が一気に進んだということでしょう。

欧米は離婚率が高いというイメージがありますが、気がつけば日本も離婚する夫婦は増えており、今では3組に1組の割合で増えているということにも驚きました。
女性の就業率が高まった結果でしょうか。

現代に生きていると、今の状態が当たり前になって少し前のことを忘れてしまいがちですが、自分の祖父母の時代からはめまぐるしく環境が変わり、すっかり変貌を遂げて今の社会があるということを、再確認できました。

2011/06/29

この100年で日本がいかに様変わりしたか、実感。
ひいひいじいちゃんは、サムライの時代に生きてたんだよな・・・