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古処誠二(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社/
発売年月日 2002/04/10
JAN 9784087753066

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商品レビュー

4.5

22件のお客様レビュー

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2018/10/20

『ワイルドソウル』とか『カディスの赤い星』とかああいう分野の 極限状態におけるサバイバルな男の生き様が主題の作品 舞台は終戦間近の在フィリピン日本軍における闘争で その部分は力作の出来栄えだが 娯楽小説としてのミステリな仕上げがいまひとつ浮き上がってしまっている 敗軍の悲劇と極限...

『ワイルドソウル』とか『カディスの赤い星』とかああいう分野の 極限状態におけるサバイバルな男の生き様が主題の作品 舞台は終戦間近の在フィリピン日本軍における闘争で その部分は力作の出来栄えだが 娯楽小説としてのミステリな仕上げがいまひとつ浮き上がってしまっている 敗軍の悲劇と極限下におけるおとこのいきざまが上手く噛み合っていない残念な作品

Posted by ブクログ

2012/04/21

終戦間際のフィリピン戦線。物資を輸送する任務を受けた鳴神中尉は、部下を死なせずに任務を全うすることを自らに課す。 しかし彼の前に現れた敵は、アメリカ軍でもゲリラたちでもなく・・・。 極限状態におけるルールの存在とは、一体何を意味するのか。 〈それ〉を行わず、部下を死なせな...

終戦間際のフィリピン戦線。物資を輸送する任務を受けた鳴神中尉は、部下を死なせずに任務を全うすることを自らに課す。 しかし彼の前に現れた敵は、アメリカ軍でもゲリラたちでもなく・・・。 極限状態におけるルールの存在とは、一体何を意味するのか。 〈それ〉を行わず、部下を死なせない事を心のよりどころに、限界を超える状況を耐える鳴神。 鳴神と八木沢を生かすため、〈それ〉を行う姫川。 どちらが正しい道だったのか。 それを判断できる人はいるのだろうか。 人として正しい道をたどる、という事が、こんなにも困難を伴うものだとは・・・。 事実、こういった人は、当時多くいたことでしょう。 私たちが平和を謳歌することができるのは、おぞましく耐えがたいものを目の当たりにした人たちが礎となったから。 今を生きる私にできるのは、その事実を受け止める事だけ。 でも忘れずにいるということは、一つの力になると思うのです。 今の時代を薄っぺらく感じる人がいたら、ぜひこの作品の中に描かれた苦悩を読んでみてほしい。 生きるってどういうことか、考えるヒントがあると思うから。 ラスト間近、小指が切り取られた手のひらで、鳴神が八木沢の鼓動を確かめ続けるシーン。 気がつかないまま読み進めてしまったのだけれど、少し先になって急にあることに気がついて号泣。 自らのルールを守り切って、彼が最後に辿りついたもの。 それが、〈平穏〉であってほしいと願います。

Posted by ブクログ

2012/03/30

 あの異常すぎる状況下でも、鳴神中尉の部下を大切に思う気持ちは最後までぶれませんでした。でも姫山軍曹の忠誠心が変わらないことが不思議に感じました。もちろん、上下関係も最後まで崩れることはなく、この二人に従う八木沢一等兵はどれだけ心強いだろうと思っていたら、この結末。 とてもやり切...

 あの異常すぎる状況下でも、鳴神中尉の部下を大切に思う気持ちは最後までぶれませんでした。でも姫山軍曹の忠誠心が変わらないことが不思議に感じました。もちろん、上下関係も最後まで崩れることはなく、この二人に従う八木沢一等兵はどれだけ心強いだろうと思っていたら、この結末。 とてもやり切れないです。 「私は死神ではなかった」という中尉の言葉が心に突き刺さりました。  最後まで本を握りしめるように読んでいましたよ。ハードカバーなので痛かった……でも痛いと思ったら申し訳ないと思わせる内容でした。  戦争小説を出版し続けている古処さん。この作品は特に難しい題材に挑まれたんだと思いました。一般受けはしないだろう‘戦争’をここまで固執して書かれる理由はなんでしょうか。 でも、古処さんにはこれからもずっとこの題材に挑み続けて欲しいです。

Posted by ブクログ

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