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涙堂 琴女癸酉日記
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 2002/03/20 |
JAN | 9784062111942 |
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涙堂
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商品レビュー
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通油町で琴女が過ごしたほのぼのとした毎日。 夫の不審死の真相を息子達とともに追いつつ、 通油町での日々を綴る琴女のやさしい眼差し。 江戸市井を描く連作時代小説。
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最初の何ページかまでは、少し辛抱が必要な感のある宇江佐真理さんの著書で、他の読んだものに比べ、この本は最初から滑りだしの良い文章で、すぐに引き込まれる。 剣術も堪能で、お役目一番の堅物、そんな夫が泥酔したのちに斬り殺されるという逝き方をした琴は、どうしても死因に納得がいかなかっ...
最初の何ページかまでは、少し辛抱が必要な感のある宇江佐真理さんの著書で、他の読んだものに比べ、この本は最初から滑りだしの良い文章で、すぐに引き込まれる。 剣術も堪能で、お役目一番の堅物、そんな夫が泥酔したのちに斬り殺されるという逝き方をした琴は、どうしても死因に納得がいかなかった。 それは、息子や娘も同じで、最初は跡を継いだ嫡男と末っ子で浮世絵師となった次男が密かに探索を始めた。 少しづつ、謎を解いてゆく。 この題名は、そんなことが今で言うところのエッセイのように、その日にあった出来事を誰が読んでもわかり、世情がわかる短い文章を日記がわりに綴ったことを指す。 江戸時代、文字を読み書きできる人口は世界的にも、驚くほど多かった日本では、市井に生きる人々が文章を認めた文献が今もなお多数残っている。 そんな背景から編み上げた作品。 素晴らしい連作短編集となっている。 琴の周りに配置された人物像も秀逸。
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宇江佐さんのお話はだいたいどれも好きで、この際だから 片っ端から読んでみようかと思って、図書館で借りてみた。 ところが私にしては珍しいことに、面白くないのだ。 宇江佐さんが書く女性には、爽やかさとか軽やかさと気概や情けが 同居しているのがいいところなのだけど、この作品の主人公...
宇江佐さんのお話はだいたいどれも好きで、この際だから 片っ端から読んでみようかと思って、図書館で借りてみた。 ところが私にしては珍しいことに、面白くないのだ。 宇江佐さんが書く女性には、爽やかさとか軽やかさと気概や情けが 同居しているのがいいところなのだけど、この作品の主人公、 お琴さんは、どうも重苦しい。 役人であった夫を不慮の危害によって失った彼女だが 残された息子たちは、その死の真相を探っている。 その事件の真相も後味が悪いし、お琴さんも、後家の自分に 思いを寄せるひとには、変にふわふわしている。 そのくせ息子の女性関係や家庭には、姑くささが出てしまう。 女性の私から見て、ちょうど、若くはないが老いてもいない女性の 嫌な部分がリアルに出てしまった気がするからかもしれない。 彼女は決して悪い人ではないのだが、鼻につくのだ。 近所の医師の娘夫婦が抱える夫婦喧嘩も、どうにもDVとか 離婚間近の、切れるに切れない修羅場でもがく姿を思わせて 読んでいていい気がしなかった。 読み始めたから最後までと思って頑張ったけれど、嫌になったのは 本当に初めて。 なんだか残念だ。ほかの本で口直しといこう。
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