人魚とミノタウロス 強力本格推理 講談社ノベルス

氷川透(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2002/02/05
• JAN: 9784061822078

商品レビュー

2010/05/28

氷川透さんの　同名の…

[文庫ＯＦＦ]

氷川透さんの　同名の主人公が登場する「真っ黒な夜明け」「最後から2番目の真実」に続くシリーズ第3弾精神病院を舞台に　2体の焼身死体・その死体が自分の友人なのか！？「人間ってね　みんな壊れている」そんな言葉が何度も本書に出てくる。謎解きが少々まどろっこしいのだ。解決を一つだけという手法ではなく　いくつモノ可能性をあげ消去法という形で　導きだされているため　ミステリー好きの僕でさえ　読むのが骨が折れる・・・・・・・今回の登場人物　生田と柿生がいい味だしてましたエピローグも良かったし　全体としてはやはりいい出来

2010/05/28

氷川透シリーズ第3弾…

[文庫ＯＦＦ]

氷川透シリーズ第3弾。あいかわらずロジックに徹した潔い作品です。意味深なタイトルの意味は読んでのお楽しみ。

2022/01/08

決してアクロバティックではないが、盲点を衝くロジックが見事。
蓋然性が高いもの、限りなく低いものを検討した上で、これしかないという"唯一"の解を導ことうする姿勢が素晴らしい。

生死や性差といった境界線の扱い方も上手く、性差に関する難解な議論は十分に理解できた気はしないが、面白い。

「いちばんたいせつな友だち」という陳腐なはずの言葉がスーッと心に入ってくる、そしてあの決めゼリフで終わるラストも味わい深く、満足のいく作品。もっと知られるべき傑作だ。