1,800円以上の注文で送料無料

なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか 記憶と脳の7つの謎
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか 記憶と脳の7つの謎

ダニエル・L.シャクター(著者), 春日井晶子(訳者)

追加する に追加する

なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか 記憶と脳の7つの謎

定価 ¥1,760

220 定価より1,540円(87%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本経済新聞社/
発売年月日 2002/04/08
JAN 9784532164157

なぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか

¥220

商品レビュー

3.8

4件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/07/27

著者は、ハーバード大学の心理学部教授で、主に実験心理学を専門とされているようだ。また記憶に関する研究の第一人者として知られる。 人は忘れ、記憶違いをし、思い込みをする。 私も、ここに置いたハズなのにと、いつもメガネを探している。 そんなエラーは、どうして起こるのか、担当する脳の...

著者は、ハーバード大学の心理学部教授で、主に実験心理学を専門とされているようだ。また記憶に関する研究の第一人者として知られる。 人は忘れ、記憶違いをし、思い込みをする。 私も、ここに置いたハズなのにと、いつもメガネを探している。 そんなエラーは、どうして起こるのか、担当する脳の部位の説明から、その対応方法など、分かりやすく説明されている。 面白いと思ったのは、鬱への対応における男女の違いについての研究。 一ヵ月にわたって鬱の男女のエビソード記憶を観察したところ、女性は自分の落ちこんだ気分について、男性よりも頻繁に思い返すことがわかった。女性は自分がなぜ落ちこんでいるのか自問することで、辛く苦しい記憶を数多く思い出す。自分の力が足りないと感じることで、もともとの暗い気分がさらに悪化し、より長く苦しい鬱状態に落ちこんでしまうのだ。 と言うこと。 あくまでも研究での結果で、すべてこうだと言うわけではないが、どうしても性差はあるだろう。 物忘れをしても、気にせず。かな。 エッセンスとして、記憶のエラーは、基本的に七つのパターンに分類することができ、ここではそれらを、「物忘れ」「不注意」「妨害」「混乱」「暗示」「書き換え」「つきまとい」と呼んでいる。 記憶をコード化するニューロン結合が時間の経過とともに弱まって、忘却曲線をもたらすのだろう。その後も思い出したり考えたりすることがなければ、結合は更に弱まって記憶を呼び起こせなくなるのだ。 物忘れとは完全な忘却ではなくて不完全に記憶されている状態で、その不完全な記憶のまわりには、経験の断片が散らばっているのだからこそ、なにかを思い出せない場合でも、知っているというぽんやりとした感覚があったり、その出来事にまつわる一般的な知識、あるいは断片的な情報だけを覚えているということが、頻繁に起こるのである。 物忘れを防ぐ二つのテクニック 記憶を向上させるためには、記憶のコード化をコントロールすべき。 視覚イメージ記憶法はその一つ。 もう一つは、「精緻化」と呼ばれる方法で、覚えたい情報をすでに知っている情報に関連づけるというもの。 つまり、覚えたい内容について自問し、それによって情報を合成するのである。今会ったばかりの女性の顔の特徴は?彼女を見て思い出す知り合いはだれだ?彼らの共通点、相違点は?など。 情報を反復すればそれについて記憶が向上する。さらに、その後も反復を繰り返せば、そのまま放っておくよりも鮮明な記憶が残る。従って、一週間後のテストに向けて勉強する際には、その内容を10回繰り返す方が、テストの直前に一度にすべてを覚えようとするより、良い結果が得られるはずだ。

Posted by ブクログ

2024/05/07

7つの記憶のエラーについての本。 7つとは「物忘れ」「不注意」「妨害」「混乱」「暗示されやすさ」「書き換え」「つきまとう記憶」。それぞれ章ごとに解説されている。 とくに6章の「書き換え」では調和編集・変化編集・後知恵編集・利己的編集・ステレオタイプ編集の5種類の記憶の書き換えが解...

7つの記憶のエラーについての本。 7つとは「物忘れ」「不注意」「妨害」「混乱」「暗示されやすさ」「書き換え」「つきまとう記憶」。それぞれ章ごとに解説されている。 とくに6章の「書き換え」では調和編集・変化編集・後知恵編集・利己的編集・ステレオタイプ編集の5種類の記憶の書き換えが解説されており、面白かった。 最後の8章では、これらの7つの記憶のエラーは脳の欠陥ではなくむしろ優れた適応性ではないかと説く。 大変参考になり、事例も多く分かりやすい本だった。惜しいなと思ったところがあり、それは若干訳の言い回しが個人的に読みにくく感じたところがあったのと、章ごとにまとめがあればなと思ったところである。

Posted by ブクログ

2020/01/16

本書の中心となるのは(今風にいうと)「ヒューリスティックス」とかその辺り。 「偏見」と記憶の関係など、なかなか他では読めない内容が多く、また「記憶の抑圧」とフロイト「抑圧」との違いについてというあたりもおもしろかった。いろいろと勉強になりました。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品