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詩歌の待ち伏せ(上)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2002/06/15 |
JAN | 9784163586205 |
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詩歌の待ち伏せ(上)
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商品レビュー
4.1
13件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「身体髪膚之を父母に受く。敢えて毀傷せざるは孝の始めなり。」そこには、すでにない両親が自分の内に生きている、生命の灯が繋がっている、という思いがある。本当にそうだと思います。「親が泣くぞ」という戒めの言葉も、少し似てると思います。北村薫「詩歌(しいか)の待ち伏せ(上)」、2002.6発行。「シクラメンのかほり」 かほりという日本語はない。現代だとかおり、旧式だとかをり。作者は、正誤の問題ではない。私のイメージは「かほり」。かほりという名の女性、いらっしゃるのではないでしょうかw。
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下巻を上巻よりも先に再読し、やはり上巻も再読しなければならないとすぐに手に取りました。 下巻を先に読んだので、かえって上・下の流れが見えたような気がします。上巻の方が「待ち伏せ」の感じが強いように感じました。待ち伏せされた筆者がその待ち伏せのきっかけを求めてどんどんミステリーには...
下巻を上巻よりも先に再読し、やはり上巻も再読しなければならないとすぐに手に取りました。 下巻を先に読んだので、かえって上・下の流れが見えたような気がします。上巻の方が「待ち伏せ」の感じが強いように感じました。待ち伏せされた筆者がその待ち伏せのきっかけを求めてどんどんミステリーにはまっていく、というか、自分の心の謎に向かって進んでいくミステリーに変わっていくような、そんな雰囲気の上下の構成に感じました。 「九」の辺りから雰囲気が変化していくように思えたのです。 時々、「幸せは、幸せになる準備ができている人に訪れる」というような言葉を聞きます。文学の楽しさに出会い味わうためには、同じように、文学を楽しもうとする心の準備ができていなければ、見逃してしまうことが多いのだろうと思いました。いつでもその準備をしていようと思いました。 筆者と同じように文学を楽しんでいきたい、そう思うというよりそう決意したくなる一冊でした。
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詩心なき者の心に種を蒔き、詩心ある者を刺激して止まない名著である。 名詩のアンソロジーとしての側面がある。西條八十「蝶」に涙ぐんでしまう。
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