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無門関を読む 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2002/10/12 |
JAN | 9784061595682 |
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
禅の公案集の中でも最も有名なのが無門関だろう。大抵の本は、順番どおりに公案を引用して、その意味を解説していくのだが、この本では読者が分かりやすいように順番を変えているらしい。公案の性質から、答えを与えてはいけないという考えのもと、直接的に解釈を述べている部分は皆無。正直、全然分か...
禅の公案集の中でも最も有名なのが無門関だろう。大抵の本は、順番どおりに公案を引用して、その意味を解説していくのだが、この本では読者が分かりやすいように順番を変えているらしい。公案の性質から、答えを与えてはいけないという考えのもと、直接的に解釈を述べている部分は皆無。正直、全然分からないのだが、それが禅の妙味なのか。自分で考えて、分かった!という時が来るのだろうか。 別の本で、解釈と称して一貫性のある答えを展開しているものを読んだことがあるが、そういうので分かった気になるのが最も悪い、ということだけは分かった。
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いわゆる禅問答の「競技ルール」というものは、薄ぼんやりと分かった。その競技ルールが教えるところは、分かったということの甲斐の無さ。分かったら遠ざかる。この世界、知らぬが仏であったようだ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本は、『無門関』という禅の公案集(中国南宋の僧・無門慧開がまとめたもの)の解説書です。 公案とは、たとえば、 白隠和尚は言った、「両方の掌を打つと音声(おと)がする。隻手(かたて)にどんな音声があるか」。 といったやつです(こちらは、『無門関』ではなく『白隠禅師創始の公案』の載っているものです)。 そういった、『無門関』の公案が易しい順番にまとめられています。 解説と言っても答えそのものが載っているわけではなく、答えを導く道を示す感じです。 だいたい、公案に決まった答えがあるわけではないでしょう。 ★★★ だから、読み終わってもわかったようなわからないようなという本なのですが、禅が過去や未来の事ではなく、今、現在、ここを自由に生きることだけに焦点を当てているんだなということだけは分かりました(「即今・此処・自己」だけに生きるというそうです)。 つまり、私たちは、今現在、一瞬、一瞬、何かを知覚し、経験しています。 経験、つまり、知覚する時には自分が何かを選択しているわけです。
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