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自然主義文学盛衰史 講談社文芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 2002/11/11 |
JAN | 9784061983144 |
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自然主義文学盛衰史
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自然主義文学盛衰史
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商品レビュー
3.5
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現在でも純文学に影を…
現在でも純文学に影を落としているほど一世を風靡した自然文学の盛衰がわかります。
文庫OFF
昭和23年に白鳥69歳の時に書いた評論であり、証言記録とも言える作品。明治末期~大正初期に隆盛を極めた自然主義文学について「文壇の中の人」であった白鳥だからこそ知り得たこと、感じたことを回想しながら書いています。 書かれたのが晩年になってから&元が雑誌連載のモノだったからか、何度...
昭和23年に白鳥69歳の時に書いた評論であり、証言記録とも言える作品。明治末期~大正初期に隆盛を極めた自然主義文学について「文壇の中の人」であった白鳥だからこそ知り得たこと、感じたことを回想しながら書いています。 書かれたのが晩年になってから&元が雑誌連載のモノだったからか、何度も同じ話が出てきますが、そこから派生して色んなネタが出てくる辺り、まさに「白鳥お爺ちゃんの思い出語り」を聞いているようで大変楽しい。 主に語られているのは、藤村、泡鳴、秋声、花袋辺り。そこから派生して独歩、秋江…等々と当時の交友関係(もちろん、自然主義派閥以外の、漱石や鴎外、蘆花などなど)と、世間からの扱い、文壇内での扱い(漱石、鴎外の作品と自然主義作品、その後出てくるプロレタリア文学との扱われ方など、横軸で刺した視点が欲しかったのでそれが知れた!)が書かれています。後の世の人が行う研究本とは違う、リアルタイムで体感してきた人だけが書ける文章で、こういうの書き残すのはとても大事! と常々私は思っているので、本当、裏表紙のあらすじに書かれている通り、「第一級資料」だと思います。 それにしても、徳田秋声の紹介が冒頭から「秋声ははじめから地味でくすんでいたので、風葉や鏡花ほどに注意を惹かず、あまり批評に上がらなかった」とバッサリされてて笑ってしまった。 (このあと白鳥なりの好意的な評価が続けて書かれていますし、なんと言いますか、この本はたとえマイナスな事が書かれていてもそれは愛のある正直な評価って印象で、読んでて不快にならないところがこれまたこの筆者の筆力だなあと) あと、逍遙先生には大変好意的な白鳥先生なのもよく分かったよ。
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前半は島崎藤村、後半は徳田秋声に焦点をあてて、自然主義文学の始まりから終わりまで。 一番驚いたのは、自然主義文学は文壇で時代と地位を築いたけど、つまらないから一般受けしなかったよ本も売れてなかったし、とあるところが非常に面白かった。私の文学の印象のベースは高校の国語便覧で、あ...
前半は島崎藤村、後半は徳田秋声に焦点をあてて、自然主義文学の始まりから終わりまで。 一番驚いたのは、自然主義文学は文壇で時代と地位を築いたけど、つまらないから一般受けしなかったよ本も売れてなかったし、とあるところが非常に面白かった。私の文学の印象のベースは高校の国語便覧で、ああいうので読むと自然主義文学は、例えば鴎外や漱石、白樺や新思潮と並べられて語られてるから、一般受けしてないだとか売れてなかっただとかは読み取れておらず。 日本の自然主義文学は私小説で告白文学、それがどれくらい文学として異様だったなども読み取れる。世界の自然主義文学がどのようなものか、についてはそんなに触れてなかったようで(?)、印象が残っていない。いずれ、そのあたりを調べてみたい。
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