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- 1219-06-16
狂人の太鼓 リンド・ウォード 木版画による小説
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 国書刊行会/ |
| 発売年月日 | 2002/10/10 |
| JAN | 9784336044556 |
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狂人の太鼓
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狂人の太鼓
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商品レビュー
4.3
14件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
木版画だけで物語をつづる珍しい作品だった。元は1930年にアメリカで出版されたものだが、古さを感じない。力強い絵柄で印刷も綺麗だった。 ただ読み手の数だけ物語が生まれるといわれるほど抽象的な図ではないように思う。絵を見慣れていれば割とストレートな絵であり、作者としてもあえて分かりにくくしたとは思えない。 以下自分が読み取った物語。 奴隷商人の男がアフリカで現地人を殺害して太鼓を奪う。奴隷売買でボロ儲けをしてから妻子の元に帰り、屋敷を建て、街の名士の仲間入りをはたす。ある日息子が例の太鼓を楽しくならしているのを見つけた奴隷商人はものすごく叱る。太鼓より読書しろと命じ、息子は遊びを知らない本の虫になる。奴隷商人はまたアフリカでひと稼ぎしようと屋敷をでるが、悪運尽きて帰らぬ人となる。 息子は青年になったが、酒も女も馬鹿騒ぎも知らない引きこもりのまま知の探求に勤しんでいる。蛾の研究論文がそこそこ認められメダルをもらうと信仰心も捨てる。母親は息子が階段に捨てた十字架にけつまづいて死ぬ。 独居中年男となった息子は天文学の研究に没頭し、彗星についての長い論文を学会に提出するものの結果はかんばしくない。屋敷の独り居がむなしくなり、ふたまわりも若いお嬢様を嫁にもらう。 若い嫁と可愛い娘2人との4人暮らしがはじまり、夫はひとりご満悦だが、若い嫁は不満をつのらせる。金はあっても本ばかり読んでいて、ノリが悪くて情緒が貧しすぎる夫とは心が通わない。結局、若い嫁は酒場のバイオリン弾きと駆け落ちして死ぬ。 長女は父親そっくりに育つ。父親の教えに従い本ばかり読んでいたせいか自殺願望がある。社会運動家の男と恋愛して自殺を思いとどまるが、資本家の陰謀により恋人は殺人者として投獄される。父親は娘の窮地に法律の勉強にはげみ、「知識は万能だ、希望を待て」と長女を励ます。金持ち連中から後ろ指をさされながら社会運動家の弁護するが時すでに遅し。社会運動家は死刑。絶望した長女は恋人のあとを追う。 次女は母親似の美しい娘に育つ。父親の教えを無視して、昼間からぶらぶら遊んで暮らす。ある日いつものように田園をブラついていたら、遊び人のチャラい男と出会う。ものを知らない娘は処女を奪われ、娼婦にさせられる。年老いた奴隷商人の息子はついに次女までいなくなってかなりあわてるものの、たどりついた先の娼館ですでに次女は行方不明になっていた。心痛のあまり、通りがかった見せ物興行の舞台にまであがって次女の行方をたずねるが、皆から爆笑されるだけで手がかりは得られない。 信じていた知識のパワーに裏切られ、家族も失った奴隷商人の息子は頭がおかしくなる。かつて父親からきつく禁止された太鼓を取り出し、大きな屋敷でたったひとり思う存分たたきまくる。ついに屋敷を捨て、吟遊詩人とともに流浪の旅にでて終幕。 奴隷商人の子孫は途絶え、資産も消えた。呪いの太鼓があざ笑う。
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本当に文字がない!究極の絵本。 物語の大体の流れは掴めるが、 どこまでも意味を与えることのできる小説なので、 これを完璧に読了出来る日は来ないだろう。 ネットにある色々な人の考察を読むのも面白い。 1枚1枚に絵画のような迫力がある。 実際に個々は絵画として成立し、その連続が物語...
本当に文字がない!究極の絵本。 物語の大体の流れは掴めるが、 どこまでも意味を与えることのできる小説なので、 これを完璧に読了出来る日は来ないだろう。 ネットにある色々な人の考察を読むのも面白い。 1枚1枚に絵画のような迫力がある。 実際に個々は絵画として成立し、その連続が物語になる。 まさに芸術品。
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表紙に小説とあるけれど、一連(120枚!)の木版画によるシーン集で、文章はなく、ある程度読むもの(観るもの)に解釈が委ねられている。 うーん、難しい。 全編を覆う黒く重い雰囲気とラスト前の一枚の狂気じみた笑顔でカテゴリをホラーにしているけど、サスペンス的でもある。
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