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死の散歩道 ハヤカワ・ミステリ文庫

キャロリン・G.ハート(著者), 対馬妙(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2002/10/31
JAN 9784151736513

死の散歩道

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2021/09/06

現代的なセンスのオールド女探偵が主人公。愛称ヘンリー・O。 ミス・マープルみたいにエリザベス朝の貴婦人然としたのじゃなく、おふざけでもないミステリ。 レンタカーを乗りまわし活劇もやり、しかし60歳より若くない女性が、発想は等身大でごく普通に思考するのが好もしい推理物・ご当地物。...

現代的なセンスのオールド女探偵が主人公。愛称ヘンリー・O。 ミス・マープルみたいにエリザベス朝の貴婦人然としたのじゃなく、おふざけでもないミステリ。 レンタカーを乗りまわし活劇もやり、しかし60歳より若くない女性が、発想は等身大でごく普通に思考するのが好もしい推理物・ご当地物。 そのご当地がテキサス州サンアントニオという、ヒスパニック系の多い、スペイン語系、メキシコに縁ありで私には珍しい土地であった。南アメリカ、ラテンの古い文化を知らなさ過ぎて、出てくる宝飾の山がやたら豪華に思え、想像がつかないところが隔靴掻痒。 例えば 「金の台の中央部に風変わりなターコイズのモザイクがはめ込められたブローチで、金線細工のふちの部分が、モクテスマに仕える戦士の盾に飾られていた鳥の羽の形になっている」 アステカ王国時代のブローチだなんて…写真ですら見たこともない、という認識を新たにした。 また、地に流れる音楽もラテン。さながら音つきの絵巻物を見ているようであった。 「人生は山あり谷あり事件あり、円熟のヒロイン」 うたい文句の通り、事件は家族の問題、人生の普遍を、いろいろ人生を経験しつくしたらしいヒロインが、時には溌剌、時には息切れしながら謎解き解決模様なのである。 あとがきに 「死者の島」(サウスカロライナ沖の太平洋に浮かぶ絶海の孤島) 「優雅な町の犯罪」(アメリカン・エレガンスが漂う架空のスモールタウン) 「災いの小道」(ヘンリー・Oが暮らすミズーリ州のデリー・ヒルズ) 「悪意の楽園」(熱帯の木々が鬱蒼と生い茂るカウアイ島) とこの「死の散歩道」(テキサス州サンアントニオのラテンパラダイスのような)の前のシリーズが紹介されていて食指をそそるが、ネットをみると古本市場にしかないらしいね。この本も買ってから2年寝かせてあったのだ。

Posted by ブクログ

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