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援交から天皇へ
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援交から天皇へ
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商品レビュー
3.3
3件のお客様レビュー
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さながら日本のテレクラ史というところでしょうか?ただしきっちりと社会学の視点からの検証が書かれているので、単にテレクラの歴史では終わりません。
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社会学者が見た世間の…
社会学者が見た世間の動きとは?サブカルチャーにも迫っています。
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さまざまな本の文庫版刊行に際して、社会学者の宮台真司が寄せた「解説」をまとめた本。宮台の「解説」に対するそれぞれの本の著者からのレスポンスも収録されています。 鈴木邦男の『頑張れ!! 新左翼Part 3 望郷編』の解説では、「表現」と「表出」を区別し、「右」か「左」かという「表...
さまざまな本の文庫版刊行に際して、社会学者の宮台真司が寄せた「解説」をまとめた本。宮台の「解説」に対するそれぞれの本の著者からのレスポンスも収録されています。 鈴木邦男の『頑張れ!! 新左翼Part 3 望郷編』の解説では、「表現」と「表出」を区別し、「右」か「左」かという「表現」上の差異とは異なる「表出」に足場を置く思想家として、鈴木を評価しています。また巻末の「あとがき」では、「表出の根」が他者を動機づける力を持ち、私が私であることの実存的な根拠に深く関係すると述べられます。ここに、宮台自身の「意味」から「強度」へというフレーズを重なり合うような問題意識を見ることができるように思います。 同じことを反対の方向から論じたのが、大塚英志の『『りぼん』のふろくと乙女ちっくの時代』の解説ではないでしょうか。そこで著者は、いつまでもサブカル少年でいられる男とは違い、女の子は「断念」を経験しなければならなかったことを指摘し、大塚がそのことに対する鋭敏な感覚を示していることを評価します。しかしその一方で、大塚が少女たちの「断念」に共感するという仕方で、彼女たちの「内面」を構成してしまっていることを批判し、「断念するべきものを初めから知らない女性たち」を対置しています。 この宮台の解説に対する大塚のレスポンスもおもしろく読みました。大塚は、「システム社会学というのをぼくにはよくわからない」と断りながら、クールにシステムを構築しようとする宮台のスタンスに、あえて少女たちの「内面」に立ち入ろうとせず、「ブラックボックス化」するという「彼女たちへの配慮に満ちた選択」を読み取り、そこに大塚以上の「敏感さ」を認めます。 この大塚の理解にはほぼ賛同できますが、それを「敏感さ」と呼ぶのは少し違うような気がします。大塚は宮台の「方法」を、「心があるかないかなんていう議論は不毛だから、ラットの行動を解して刺激に対する反応をもって「心理」を記述していく」と理解していますが、こうした理解にしたがうならば、宮台の立場はスキナー流の行動主義と区別がつかなくなってしまいます。むしろ宮台の議論は、心をめぐる記述が公共性を獲得するところから始まっていると解することができるように思えます。
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