明日、月の上で

平安寿子(著者)

• 販売会社／発売会社: 徳間書店/
• 発売年月日: 2002/11/30
• JAN: 9784198615994

商品レビュー

2016/01/12

自分では正しいことを言ってるつもり、正しいことをしてるつもり、親が間違ってる、大人が間違ってる、自分中心で矛盾だらけで無茶苦茶。
トビ子は若いなぁ、と生暖かく見てしまう。
他の登場人物も、ある一面は強くても、見方を変えれば弱かったり、表の顔と裏の顔があったり、絶対的な善や完全な悪ではなく、良いことも悪いこともある。そういう意味で現実的な話だなと思った。
人間や人生は、時代劇のように勧善懲悪ではない。どんな道を選んでも、これでいいのか？これが私の生きる道なのか？と、どこか迷いがある。逆に言えば、どう生きてもなるようになるということ。その時の気持ちに正直に、後先考えずに飛び込んでみる、目の前のことに一生懸命になるのは、良いことだと思う。

2013/06/26

好きな人がいる暮らしっていい。
たとえ傍にいられなくても、その人の存在を信じて自分の道を行くことが。
ただ一人で歩くよりも、会えなくてもその人の存在を胸において
歩くことができれば、とても豊かな道のりになると思う。
そんな恋愛がしたい。もうしないけど。

2012/05/23

初恋の人「ブンちゃん」を待つため、古い温泉街に来た25歳のトビ子。ラーメン屋鳳凰軒で食いぶちを稼ぎ、ひなびたストリップ小屋の踊り子マリアの半生記をしたため、徐々に温泉街に馴染んでいく。憧れのブンちゃんに会える日は来るのか、トビ子はこの先どう生きて行くのか。
平安寿子らしく、元気のいい女性を描くコミカルな物語。