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上方落語 桂米朝コレクション(2) 上方落語-奇想天外 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:地獄八景亡者戯. 伊勢参宮神乃賑. 天狗裁き. 小倉船. 骨つり. こぶ弁慶. 質屋蔵. 皿屋敷. 犬の目. 解説 堀晃著 |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 2002/10/09 |
JAN | 9784480037824 |
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上方落語 桂米朝コレクション(2)
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上方落語 桂米朝コレクション(2)
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3代目・桂米朝は、1925年11月6日に旧満洲大連市で生まれた今年85歳の落語家。 その端正で知的な芸風から、初期の弟子に枝雀や月亭可朝やざこばがどうして出たのか、いまだに謎ですが、おそらく自分にないものを求めてか、それとも彼らの豪放磊落さに無限の可能性を感じてでしょうか。 ...
3代目・桂米朝は、1925年11月6日に旧満洲大連市で生まれた今年85歳の落語家。 その端正で知的な芸風から、初期の弟子に枝雀や月亭可朝やざこばがどうして出たのか、いまだに謎ですが、おそらく自分にないものを求めてか、それとも彼らの豪放磊落さに無限の可能性を感じてでしょうか。 高校の落研【オチケン、落語研究会の略称】時代、私の周囲のいわゆる落語通の人たちは、米朝師匠は端正過ぎて面白味に欠けるとか、粋なところがなく理路整然としすぎているとかという評価が大勢を占めていて、とても分が悪かったのですが、私ひとり護憲派ならぬ護米朝派で貫き通したために、人一倍桂米朝を学ぶ結果になり、その著作を読むばかりか米朝師匠がお得意の落語を私自身が演じるはめにもなってしまったのでした。 素人の恐いもの知らずとはよくいったもので、「はてなの茶碗」や「百年目」や「一文笛」(これは米朝師匠の創作落語)などの本職でも難しい落語を、ポニーテール振り乱して演じて喝采を浴びたのですが、その大半は私の美貌(!)が功を奏しただけで、落語自体は冷や汗ものというかとても褒められたものではありませんでした。 そんな神をも恐れぬ私ですら、とても最初から無理だと言いきれるのが、この本の中にある米朝師匠が掘り起こして自ら自家薬籠中のものとした「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」というとてつもない落語です。 所要時間は1時間を超える大作ですが、地獄といってもそれほど恐くなくいたって愉快。 鯖を食べて死んだ男が亡者たちと歩いて行くと、この前死んだご隠居さんと出会う。連れだってしばらく行くと、金持ちの若旦那と芸者、それから幇間におかみさんと・・・ぞろぞろ歩いて来る。 この世でやりたい放題あそび尽くしたのだから、いっそあの世でも遊びたおそうやないか、フグでも食べて・・・あ、その道中の陽気なこと・・・♪ ということで、一行の地獄ツアーの始まりというわけですが、三途の川を渡るときのすったもんだ、罪に応じた違う船賃は、何々で死んだというとその死因は何円と請求されるとか、地獄の中心街の六道の辻には、亡くなった作家・落語家・俳優などが活躍している看板が見える。そのひとつを見て、「誰それさん(ここに自分の名前が入る)まだ生きてるで」「よう見てみなはれ、肩の方に近日来演と書いておまっしゃろ」 そんなこんなの地獄めぐり、最後は閻魔大王の審判から逃げ出すところまでは、とても書いていられませんので、興味のわいた方はどうか読むか聞くかしてくださいませ。 蛇足:今も昔も、新聞の一面とかに米朝首脳会談や米朝合意の文字を見ると、ああ今日も米朝師匠はご健在で活躍しておられるなどと埒もなく思ってしまう私です。
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上方落語の(楽しくてちっとも怖くない)怪談編。 口伝(間、抑揚、会話の強弱、お囃子など)の書き下ろし具合がすばらしく、話が生き生きしています。そのため読んでいると頭の中でイメージが浮かび、米朝さんの高座が再現されたような気分になりました。 古典落語なので、現代の人にはお話のオチ...
上方落語の(楽しくてちっとも怖くない)怪談編。 口伝(間、抑揚、会話の強弱、お囃子など)の書き下ろし具合がすばらしく、話が生き生きしています。そのため読んでいると頭の中でイメージが浮かび、米朝さんの高座が再現されたような気分になりました。 古典落語なので、現代の人にはお話のオチが分かりにくいため、お話の口上にさらっと解説があります。
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30年ほど前に創元社から『米朝落語全集』(全7巻)が出ていますが、それの文庫版にあたります。全8巻でほぼ100話。他にも枝雀、志ん朝、小三治など文庫の全集があります。落語はもちろん、高座を観るのが一番ですが、活字になっているものでも、好きな噺家なら読みながら身振りや声が思い出さ...
30年ほど前に創元社から『米朝落語全集』(全7巻)が出ていますが、それの文庫版にあたります。全8巻でほぼ100話。他にも枝雀、志ん朝、小三治など文庫の全集があります。落語はもちろん、高座を観るのが一番ですが、活字になっているものでも、好きな噺家なら読みながら身振りや声が思い出されて結構楽しめます。 口演記録の再現によるこれらの書物は、他の落語本と比べて読みやすさ・面白さがグッと違います。落語が多くは古典でありながら、日々進化しうる生き物だからかもしれません。 もっともっとこの手の文庫本が出版されれば、通勤電車の友になること間違いなし!
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