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リヴァプールの空
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ジェイムズヘネガン(著者), 佐々木信雄(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 求龍堂/
発売年月日 2002/10/26
JAN 9784763002211

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商品レビュー

3.6

6件のお客様レビュー

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2017/06/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

父親の虐待によってブリーカーの心にできていた厚い殻。 それはあまりに堅く、卵の中のヒヨコのくちばしだけでは割れていかない。 そう、喧嘩が強く乱暴者なのだが、ブリーカーはまだヒヨコ=少年なのだ。 それが主人公ジェイミーとのぶつかり合いによって少しずつ割れていく。少しずつ差し込む光。 ラストの大きな、本当に大きな出来事によってそれは痛みとともに砕かれ、ブリーカーは生まれかわる。というか生き返る。 そしてジェイミーもまた、少年から大人になる。 という、いかにも課題図書に選ばれそうな作品だ。 どこか現実的ではなかった死が、突然生と隣り合わせにあると気付かされる。 これは作者が実際に味わったものなのだろう。 この辺はとてもリアルに感じた。 また、ジェイミーの周りの友達、船の中で出会う人たちも、いかにもいそうな癖のあるタイプ。 ただ物語の登場人物としてはそれほど重要には描かれていない。 お国が違うからなのか、時代が違うからなのか、正直、人物の心情にはやはり違和感を感じた。

Posted by ブクログ

2012/11/01

少年の生き生きとした日常が、空襲や疎開といった戦争とともに描かれる。船がナチス軍の攻撃にあい、生還するまでの過酷な展開は壮絶。友情や家族の絆など、心温まるエピソードがとてもいい。

Posted by ブクログ

2012/04/11

戦時下ということもあって救い用のない話なのかなと心を凪のようにして読んだんだけど、心の傷は浅そうでよかった。 個人的には「戦争の体験談を語るわ」以上の話は読めないのだ。 なんで戦争なんてバカなこと考える人が生まれてくるんだろう。

Posted by ブクログ

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