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向田邦子の恋文
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 2002/07/25 |
JAN | 9784104554010 |
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商品レビュー
3.9
22件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
黒柳徹子さんがこの本のこと、向田邦子さんの恋人のことについて触れていて読んだ。 この本に載っている向田さんの写真がとても素敵で、きっとそれはN氏が撮ったものなんだと知って納得。
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菅野先生の『色悪作家と校正者』に出てきたので読んでみた。 昭和38年の年末から39年2月の書簡とN氏の日記だった。突然亡くなった姉との事、その周りの整理、そしてN氏のお母様から邦子の手元に来たという日記についてを後半で妹の和子が邂逅している。 N氏は自死されたらしい。 私はま...
菅野先生の『色悪作家と校正者』に出てきたので読んでみた。 昭和38年の年末から39年2月の書簡とN氏の日記だった。突然亡くなった姉との事、その周りの整理、そしてN氏のお母様から邦子の手元に来たという日記についてを後半で妹の和子が邂逅している。 N氏は自死されたらしい。 私はまだ生まれていない時で、N氏の描く当時の世界が想像に難く、入り込めなかったけど、自死かぁ、13も歳の離れた妻子ある人とかぁとちょっと切なくなった。 向田邦子は前年だったかの直木賞を受賞してなかったら台湾に行くこともなく亡くならなかった…みたいなコメントだったかを当時誰か有識者の方が言ったのを未だに覚えていて、運命ってなぁと色々思ってしまう。
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タイトル通り、向田邦子の恋文とその相手N氏の日記、そして妹和子から見た向田邦子という人について 向田邦子すげぇ 前半は向田邦子の手紙とN氏の日記なんだけど 「へぇ~、こんなやりとりしてたんだね」とか「かわいいとこあるじゃん」とか「やっぱり作家さんっぽい」とか思った そんな情...
タイトル通り、向田邦子の恋文とその相手N氏の日記、そして妹和子から見た向田邦子という人について 向田邦子すげぇ 前半は向田邦子の手紙とN氏の日記なんだけど 「へぇ~、こんなやりとりしてたんだね」とか「かわいいとこあるじゃん」とか「やっぱり作家さんっぽい」とか思った そんな情報を踏まえて、後半の和子さんのところを読むと 向田邦子は色々な顔を使い分けてたんだなぁと感服してしまった 使い分けていたというか、強く、優しい人だったからなのかね? 家族に対しては自分が表に出ることがない大黒柱としての役割、N氏に対しては恋人であり母であるような存在 いや、やっぱすごいわこの人 作家としてではなく、人間として ただ、そんな人もN氏の死に対しては引き出しの前で呆然と座り込むというところが、より人間的で魅力を感じる 私が子供の頃、恩師を亡くした父が家に帰ってきてから正座して伏せて嘆きの言葉をつぶやいている姿を見たのは衝撃的だった 大切な人を亡くすというのはそれほどの衝撃なのかと それでも向田邦子は周りにもほとんど気づかせなかったところがより心が締め付けられる 何年か前にお正月のスペシャルドラマで「向田邦子の恋文」をやってたのを観た 向田邦子を山口智子が演じてたんだけど、呆然とするシーンを今でも思い出す あの演技もとてもリアルだった 基本的に私は不倫が嫌いだし、不倫モノを読んでも「で?」という感想しかないんだけど 向田邦子の「蛇蝎のごとく」や「阿修羅のごとく」を読むと、許せるわけではないものの、人間の仕方がなさを感じる それは自分の実体験があったからこそなのかと思った あと、飛行機事故のくだりで、部屋が片付けてあったところから妹が「やはり虫の知らせが…」とか思ったところがあったけど、前に読んだエッセイでは部屋を片付けて旅行に行くと、万が一のときにそう思われるからという理由で片付けないという文章を読んだ記憶があるんだけど、間違いだったかな? 中学の時の教科書で読んだような記憶が・・・ 向田邦子の手がけた作品を知っている人は是非読んだほうがいい本です
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